チェックインを済ませ、ドッグランとイタリア製のカッシーナのいすが置かれたラウンジでリフレッシュしたあと、いよいよ電子キーを使わないと出入りできない厳重なセキュリティーに守られた客室へ。今回宿泊したのは、愛犬同伴型レジーナリゾート初のスイートルームに次ぐ、1階に3室しかないガーデンデラックスルーム。片側が木材、片側が木の木目を生かしたコンクリートの壁の廊下を歩くだけでも優雅で特別な気分になる。
ちなみに2階の客室に滞在、あるいは1階の客室から2階のレストランに上がるときは、カゴの中が外からモニターできる(エレベーターに乗り込む際の犬のハチ合わせ防止)エレベーターを使うこともできるから、足腰が弱くなった、わが家の12歳のラブラドールレトリーバーのマリアのようなシニア犬でも安心である。
わが家が滞在する106号室、ガーデンデラックスルームは、長い長い廊下の突き当たりにあった。ドアの手前横にはレジーナリゾート旧軽井沢の究極のこだわりのひとつと言える、木の壁と一体化した、においに配慮された専用ダクト付きのPoop Boxが備わり、客室の中に捨てずに済むメリット、スマートさは絶大と言える。こうした配慮のある愛犬同伴型リゾートホテルをボクはほかに知らない。
電子キーでドアを開けると、もう目が点である!スウェーデン製のボロンというペットに優しい床材を全面に敷いた客室の広さは奥行きたっぷり、ゆとりの55m2。ウッドデッキ付きのプライベートドッグランは15m2。入り口近くに犬種をモチーフにしたリードフックが、反対側にはキーや靴などを高い場所に置ける台があり(いたずら防止に効果的)、そのまま進むと、世界の一流スターホテルで使われるアメリカ サータ社製の1230×1970mmサイズの間接照明付きベッドが並べられたあるベッドルームである。
レジーナリゾートのフラッグシップホテルだけあり、ベッドだけでなく、まくらにもこだわりが。そう、銀座にある上質睡眠専門店、 oluha製のひとつ2万円もするダウンフィットピロー(グレートレークスホワイトダウン50%、スモールフェザー50%、スフレウレタンフォームの組み合わせ)が全室に用意され、軽井沢での最高の睡眠を約束してくれるはずである。
そしてその手前にクロゼット、ふたつの洗面ボウルがあるパウダールーム、その反対側がガラス張りの洗練されたバスルーム。バスタブはやや浅めながら身長172cmのボクでも足がまっすぐ伸ばせるロングサイズ。シャワーブースは、高級感あふれるドイツのグローエ製オーバーヘッドシャワーと、同じくグローエ製のSENAというネーミングのシンプルさを追求したバータイプのハンドシャワーシステムが採用されている。
ドイツのグローエ製シャワーシステムを使うのは、高級感の演出だけではない。実は、軽井沢の水道水には石灰分が含まれているため、日本製のシャワーヘッドでは散水盤の穴が詰まりやすいという。しかしこのグローエのものは柔軟性のある散水盤のシリコン突起によって、穴に詰まった汚れやミネラルを簡単に除去でき、シャワーの穴が詰まりにくい構造なのだそうだ。