■年末年始の会食で実践! ゲップをできるだけ抑える方法
クリスマスや年末年始は会食が増える。人とのコミュニケーションの機会も増える中、ゲップはできるだけ避けたいものである。そこで心と体のクリニックの院長である大林正博先生に、ゲップをできるだけ抑えるための予防法や食べ方を教えてもらった。
●しゃべる・歌う
「しゃべる行為はゲップを減らすことにつながります。しゃべる行為は基本的に息を吐くことです。よって“しゃべる(息を吐く)→息切れする→大きく息を吸う”という一連の動作になるため、結果的に深呼吸をしているのと同じような効果を胃にもたらします。深呼吸は胃は押されたり、逆に緩んだりを繰り返すことになるので、ゲップの原因とされる胃の空気がたまりにくくなります。ちなみにカラオケなどで歌う行為も同様に、息を吐く行為なので、しゃべるのと同じ効果が期待できます」
●飲み物はゆっくり飲む・しゃべりながら飲む
「ビールなどの炭酸飲料は飲むとゲップが出やすいですが、ゆっくり飲む、しゃべりながら飲むことで多少はゲップを減らせます。
また、少量のアルコールはゲップを減らすと考えられます。少量のアルコールは心と体をリラックスさせ、胃酸の分泌も促し、消化も助けます。このため、炭酸の問題を別にすればアルコールはゲップを減らすと考えられます。もちろん量が過ぎると、胃の運動機能は低下し、物理的にも胃腸に負担がかかるのでマイナスです」
●ゆっくり食べる・食べ過ぎない
「早く食べると一緒に空気も胃に入るので、ゲップの原因になります。さらにたくさん食べるとゲップどころか吐き気までもよおします。それはたくさん食べると胃の処理能力を越えるからですが、このとき空気も溜まりやすくなります。したがってゲップを減らすためにも健康維持のためにも、会食での飽食はおすすめしません」
会食時にゲップをできるだけ減らすためには、よくしゃべり、よく歌い、飲食はゆっくり控えめにするのがよさそうだ。ゲップが気になる場合にはぜひ実践してみよう。
また、もしゲップが多発する、他の症状が気になるといったことであれば、医師に相談するのをおすすめする。
取材協力
心と体のクリニック 院長 医学博士 大林正博先生
http://www.kokorotokarada.net/
取材・文/石原亜香利