国内線で最も利用者数が多い路線である羽田~札幌線。現在、ANA、JAL、スカイマーク、AIRDOの4社が運航している競争の激しい路線ではあるが、おもしろい機内サービスを展開しているのがAIRDOである。
隠れた人気になっているのが、平日(祝日を除く月曜~金曜)の羽田~札幌線の夕方以降の便限定で、北海道限定販売のビール『サッポロクラシック』が「HAPPY HOUR(ハッピーアワー)」と題し、通常1缶500円のところ200円で販売されるサービス。出張で疲れて急いで飛行機に乗ってから200円でビールが飲めるのだ。筆者も千歳空港を夜に出発する便の機内で注文してみたが、筆者以外でも注文している人の姿があちこちで見られた。
羽田発札幌行きのAIRDO29便(15時50分発)より後ろの便、札幌発羽田行きのAIRDO28便(16時発)より後ろの便がHAPPY HOURの対象便となる。
平日の羽田~札幌線夕方便以降限定、1本200円で『サッポロクラシック』が飲める
元々、北海道でしか買えない『サッポロクラシック』を機内で飲めることで、AIRDO便に乗るのを楽しみにしている利用者もいたが、1本200円になったことを機内アナウンスで知り、一気に販売量がアップし、1便あたり数本だったのが平均10本~20本。最高で30本近く売れた便もあったそうだ。客室乗務員によると「特に札幌発羽田行きの便でお飲みいただける方が多く、男性だけでなく出張帰りの女性も多く購入していただいている」とのことだ。HAPPY HOURの企画はクルーの発案から生まれたサービスだそうだ。
現在の国内線におけるビール販売の現状としては、ANAは500円、スカイマークは300円、LCC各社も400円~600円で販売しているが、ハッピーアワーの時間帯のAIRDOの200円は国内線機内におけるビールの最安値である。
200円であっても通常販売同様に濃厚チーズを素焼きしたおつまみ「ショートチーズ」も付いている。これが香ばしくてビールとの相性がとても良かった。200円で買えるのは一人1本という限定ではあるが、約1時間半弱のフライト時間のお供にはもってこいである。今年3月から1本200円のサービスを開始したが、徐々にAIRDOを頻繁に利用する人を中心に浸透してきているようだ。その他にもアルコール類では、北海道の原料にこだわったワイン『はこだてわいん 年輪ミニ』も600円で販売している。