◆遠く離れている人とだってまるで隣にいるかのよう
気になるのは風切り音対策と通話のタイムラグだろう。
本体は約32×44×18mm、約15gという小型ながら、デュアルマイクを搭載。マイクの位置を考慮するほか、アプリとの連携による音声認識とノイズキャンセリングシステムのおかげで激しい向かい風のなかでも会話ができる。
LINEなどの通話でも近くで話しているとタイムラグが生じていることに気づくが、BONX Gripのタイムラグはそれと同程度の0.2〜0.3秒程度(電波環境により異なる)。アウトドアスポーツを楽しみながらであれば、ほとんどタイムラグを感じないが、同社ではよりいっそう差が生まれないようにブラッシュアップしていきたいという。
昨年末、プロスケーターによるBONX Gripのデモンストレーションが行われた。外部スピーカーと接続しているためタイムラグは大きめだが、一般的な会話なら十分許容範囲とわかる。子供に自転車やスキーを教えるとき、親子でBONX Gripを使用すれば声を張り上げずにすむが、声かけのタイミングはやや早めにしたほうがよさそうだ。
デモンストレーションを行ったスケーターたち。ノイズキャンセリングにより「すぐそばに立って話しているよう。装着時の違和感もない」という感想が相次いだ。なお、グループ通話は10人まで可能で、BONX Gripを持っていない人との通話もできる(BONX Gripがない人は、スマホを持って通話。ノイズキャンセリングなどはBONX Grip本体を通した時よりも悪くなる可能性がある)。