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「え〜と」「あの〜」が口癖の人にオススメしたい脳コンディショニング術

2018.01.05

■『えーと』『あの』以外に起こる3つの症状

『えーと』『あの』が起きる現象の元をたどると、相手の情報を正確に得る右脳を上手に使えていないせいだった。筆者は右脳が使えていなかったのか……。

 現代人はパソコンやスマートフォンに頼りっぱなしの生活をしているので、自分の目で見て情報を得て、それらを統合して記憶し、物事を理解する機会が減ってしまった。「視覚系」「理解系」「記憶系」の3つの脳番地を使う機会が減ってしまったのだ。これが現代人の「左脳化現象」であり、脳のゆがみだ。脳にゆがみのある人は『えーと』『あの』だけでなく、以下のような症状も表れてくる。

1.歳の離れた人と話せなくなった
2.いくつかの作業を並行してできなくなった
3.怒りやすくなった

その理由と対処法を順番に見ていこう。

1.歳の離れた人と話せなくなった

「これは同世代慣れ、あるいは自分だけの空間に慣れすぎてしまったので、頭の中にある情報が明らかに違う相手(=歳の差がある人)と会話したときに、年上側は知りすぎて、年下側は知らなさ過ぎて、お互いの情報の差を埋められずに会話が困難になっている状態です。理解系の脳番地が上手く機能していないことも挙げられます」。

ビジネスの現場は特に上司と部下の円滑なコミュニケーションが必要になるので、ぜひとも解決したいこの問題。その糸口は、言語化しなくてもお互いに認め合える時間を共有することだそうだ。

「22歳と42歳の場合で考えてみましょう。年下側は生まれるのが20年遅れているので、年上側が生きた20年分の情報を共有していません。まずここで差が生まれます。さらに年下側は、0歳から22歳までの間に起きたことを、脳に新鮮に刻んでいます。年上側は、年下側より長く生きた20年にプラスして22年分の記憶が積まれるので、22年の間に起きたことの新鮮味も薄く、理解が浅いかもしれません。要はピュアな状態ではないのです」。

この両者の感覚の違いを年上側が認めないと、ビジネスの現場で上司は部下に対して「なんだこいつ」となる。部下は上司が自分より長く生きた20年に価値を見出せていないかもしれないので、それを認めることも大切だ。

「お互いの情報や会話にずれが生じるのは当たり前だという前提に立たないと、両者の関係性は前に進みません。したがって知識の差を埋めることではなく、同じ時間を共有することが突破口となります。最初から仲良くしようとするのではなく、同じ仕事や同じプロジェクトをこなす『時間の共有』こそが大事です」。

2.いくつかの作業を並行してできなくなった

同じ仕事や生活ばかり続けていると、使う脳の場所も同じになる。その結果、新しいことを始めるとき、もしくはいつもと違う行動をするとき、新しい脳の場所を使う必要が出てくるので、脳が抵抗を覚える。いくつかの作業を並行してできなくなった人は、刷り込まれた脳の使い方が新しい作業に対して邪魔をしているのだ。

「だからこそ、仕事の休みである土日に普段とは違った脳の使い方が大事になってきます。コールセンターで働く人は聴覚を使っているので土日は視覚を刺激したり、デスクワークの多い人は身体を動かしたり、なるべく違う脳番地を活用してください」。

3.怒りやすくなった

新しいことを言われると、なぜか怒る人がいる。年配に多いかもしれない。これは、脳は環境に順応し、効率よく働こうとする器官なので、新しいことを行ったり理解したりしようとすると、脳にとって効率が悪いからだ。同時に、新しいことや突発的なことに慣れていないサインでもある。これも脳のゆがみの表れだ。

「人の話を耳から聞いて理解できなくなると、人は怒りやすくなります。相手が何を言うのか、普段から脳の感度を高めておくべきです。ラジオを聞くことは聴覚を使った良い脳トレになるでしょう」。

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