抗酸化作用の強いリコピンが多く含まれることで有名な野菜と言えば、トマト。リコピンはトマトやスイカのような、赤い色素の食材に多く含まれていて、血液中に取り入れることで老化や生活習慣病を防止してくれます。リコピンは、生トマトから摂っている方が多いと思いますが、実はケチャップのほうが効率よく摂ることができます。
普段食べているトマトと“加工用トマト”はどう違う?
普段食べている“生食用トマト”と、ケチャップを作るために使われている“加工用トマト”では、違う種類のトマトが使われています。いったいなにが違うのでしょうか。
普段食べている“生食用トマト”の特徴
生食用トマトは柔らかく傷つきやすいため、土にあたらないように、支柱を使って上に伸びています。このトマトはハウスのなかで雨よけをして、一年中栽培されています。
生食用トマトはゼリー部分が多く、ジューシーで果皮もやわらかく食べやすいです。加工用トマトと比べると、赤みが控えめでピンク色をしています。
ケチャップに使用される“加工用トマト”の特徴
加工用トマトは果皮が丈夫で傷つきにくいため、土に近い場所で育てられています。露地栽培で、屋外の畑で育てられているため、収穫は夏だけです。
こちらのトマトは丈夫で日持ちがよく、一度に大量に収穫できます。生食用トマトとは違い、機械で収穫できるので、人手がかかりません。
今度は加工用トマトの断面です。生食用トマトに比べて、ゼリー部分が少なく、果肉に厚みがあります。また、赤い色素が強く出ていて、リコピンが多く含まれていることがわかります。