散らかり方と汚れようが尋常でない「汚部屋」と聞くと、多くの人は「マスコミで報道される、お年寄りの住むゴミ屋敷」イメージするかもしれない。ところが、汚部屋問題はもっと若い働き盛りの世代にも無縁でなく、そこまでひどくなくても、片付かない部屋に人知れず悩んでいる人は多い。
今回は、汚部屋問題に悩みながらもそれを克服した、『まさか、汚部屋を卒業できるとは。』(すばる舎)の著者であるややこさんに、汚部屋にしないための習慣術をいくつか教えていただいた。
■「出したらしまう」を徹底
いったん片づけても、また部屋が散らかってしまう「汚部屋リバウンド」になってしまう人は、「メンドウなことをつい後回しにしてしまう」クセが抜けない人。今ある小さなメンドウを積み重ねると、対処しにくい大きなメンドウになってしまう。そこで大事なのが、「出したらしまう」。
「例えばごはんを食べたら、食器を洗うところまでやってしまう。使ったものは元の場所に戻す。ひとつひとつの作業の『終わり』に『片づけする』ことまでを含ませるように心がけるとよいでしょう」と、ややこさんはアドバイスする。
■着なくなった服、読まない本は思いきって捨てる
体型の変化といった理由により、着られなくなった服たち。「また元の体型に戻ったら着よう」と、いつになるか分からない目算を立てるより、捨ててしまうのが吉だと、ややこさんは言う。
「服だって古くなっていきますし、それをずっとしまっておくスペースはもったいないです」
いつか読もうと思って、積読状態になった本も同じ。今後も読まないと判断した本は、思い切って処分したほうがよいとも。また、ぬいぐるみやキャラクターグッズのような愛着のあるものは、ひとつずつ写真に撮ってお別れすると、気持ちの整理がつきやすいという。