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東京とんかつ会議が選んだベスト・オブ・とんかつ店

2018.01.04

 全国で4500店近くあり、なおも市場が拡大しているとんかつ業界。特に東京都内は、有名店や老舗がひしめき合う激戦区がいくつもあり、「とんかつの黄金時代」を迎えている。

 そんなトレンドを背景に、3人の名うての食通が5年前に立ち上げたのが、「東京とんかつ会議」。メンバーの山本益博氏、マッキー牧元氏、河田剛氏が、月2回の隔週ペースで都内のとんかつ店を食べ歩き、これまで120店を超える店でとんかつを賞味し、フェイスブックで評価している。これが好評を博して、テレビ番組化され、『東京とんかつ会議』(ぴあ)の名で著書まで出るなど話題を呼んでいる。

 今回は、とんかつを語らせたら右に出る者のないお三方による、とんかつのトリビアを幾つか紹介したい。

とんかつの語源は?

 とんかつは、根っからの日本料理ではなく、仔牛肉にパン粉をつけて少量の油で焼くイタリア料理の「コットレッタ・ミラネーゼ」から派生して生まれたとされる。コットレッタは、フランスでは「コートレット」、イギリスなら「カットレット」で、これがなまって「カツレツ」という日本語が作られたというのが定説。

 日本では仔牛肉でなく豚肉が使われたので、「ポークカツレツ」となり、それから「ポークカツ」と縮められて、最後にポークを「豚」(トン)と言い換えて「トンカツ」になった。いつからか、平仮名の「とんかつ」になって、日本の伝統料理ふうの呼び名として定着している。

とんかつの食べ方にもお作法がある?

 よりおいしくとんかつを食べるには、新しい油で揚げる開店直後に訪れるとか、胴回りのきつくない服装にするといった、基本的な作法がある。

 さらに、たいがいの人は、とんかつ全体にソースをかけ、端から食べているが、もっとおいしく食べられる「作法」がある。まず、カットされたトンカツは、左側から2〜3番目の最も幅の広いところが、ロースの芯であり、肉身と脂身のバランスが上等。最初は、そこから食べれば、最もおいしい瞬間を味わえる。ソースも何もつけず、素のまま、あるいは塩をふって味わうのが通。ただし、肉質に旨味が乏しい場合は、食べるたびにソースを一切れずつかけてかまわない。

 なお、とんかつ、キャベツ、ごはんの三者を均等に食べ進み、最後にいずれかが残らないように配慮することも大事。

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