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脳科学者が指南する「めんどくさい」気分を克服する方法

2018.01.03

●ゆるゆると準備に着手

脳は、「本腰を入れて取り掛かる」際に、「めんどくさい」と感じるクセがある。特に準備不足のまま何かをするときは、「めんどくさい」気持ちが顕著になる。

逆に言えば、しっかり準備をすることで、これを軽減できる。脳は、準備自体はめんどうには感じにくい性質があるので、ゆるゆると準備してゆき、すべきことの本体にかける時間を縮約するのがコツ。

●優先順位にとらわれない

ライフハックに詳しいビジネスパーソンは、「出勤後は手がかかるものから優先して着手」と教えられているかもしれない。こう決めてしまうと、朝の調子が上がらない日は、「めんどくさい」気分になって、ずるずると時間だけ経ってしまいがち。

そんなときは、優先順位にとらわれず、簡単なタスクから着手する。「脳がもっとも効率的に働くのは、したいことをするとき」なので、すぐできること、したいことを片付けた方がトータルで見れば効率がよい。

●気分転換を上手に使う

物事に取り組んでいるうちに、飽きてきたり、ダレてきたときは気分転換をして、気分をリフレッシュさせる。このときに注意したいのは、気分転換にかける時間を決めておくこと。期限を設けないと、「めんどくさい」気分に引きずられて、ずるずるとその日が終わってしまう危険性がある。

また、気分転換した後にすべきことを、明確にイメージしておく。「元の作業に戻る」でなく、具体的に思い描いておくと、再始動のエンジンがかかりやすい。

加藤博士は、「めんどくさい」気分は、適切に取り扱うことで「自分の可能性を伸ばす成長スイッチ」にもなり得るという。自分で自分をもっと幸せにできるチャンスと考えれば、「めんどくさい」を前向きにとらえられるかと思う。

協力/加藤俊徳(医学博士、加藤プラチナクリニック院長、「脳の学校」代表)

文/鈴木拓也
老舗翻訳会社の役員をスピンオフして、フリーライター兼ボードゲーム制作者に。英語圏のトレンドやプロダクトを紹介するのが得意。

※記事内のデータ等については取材時のものです。

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