●「瞑想ランニング」に必要なもの
茂木氏が「瞑想ランニング」をする際の服装は、いたってシンプルーTシャツと短パンだけだという。ランニング専用の着衣はなく、寒い季節はウインドブレーカーを羽織るくらい。
持ち物は、スマホ、ポケットティッシュ、千円札のみ。スマホは、アプリで走った距離・速度を測るために使う。ポケットティッシュはトイレ立ち寄り用で、千円札はコンビニでドリンクを買う場合に備えてのもの。
もちろん茂木氏とまったく同じ持ち物を揃える必要はないが、数分で準備を整えてスタートを切れるかたちにしておかないと、面倒くささが先に立ってしまうので注意。
なお、「瞑想ランニング」をするのに、「やる気」は必要ない。「やる気まんまんの日」は、人生においてそうあるものではなく、やる気のない状態が日常と心得る。やる気のあるなしにかかわりなく、とにかく続けると習慣化するという。
●「瞑想ランニング」に慣れてきたら
慣れてきたら、速度を上げ、逆に時間を短くする。茂木氏の走るペースは、1km=5分30秒から6分だという。経験を積むと、マインドフルネスの状態に入りやすくなるので、時間は20分程度で十分だとしている。また、ルート上の神社に参拝するのもよい。短時間でも心が整えられ、プチ瞑想になる。
●「旅ラン」もトライしよう
茂木氏は、旅先でランニングする「旅ラン」も勧めている。この場合は、見知らぬ土地を走ることになるので、「新しいことに触れて、創造性を生むための素材のインプット」という、「瞑想ランニング」とはまた違った効用があるという。
本書では、ほかに「レーズン・エクササイズ」(食べるマインドフルネス)、「入浴瞑想」、音楽の瞑想効果など、いくつものメソッドが紹介されている。自分にあったマインドフルネスを見つけたら、さっそく実行してみよう。
協力/株式会社世界文化社
文/鈴木拓也
老舗翻訳会社の役員をスピンオフして、フリーライター兼ボードゲーム制作者に。英語圏のトレンドやプロダクトを紹介するのが得意。
※記事内のデータ等については取材時のものです。