■連載/メンズビューティー通信
「●●するだけで病気が治る」といったタイトルの書籍は、これまで実にたくさん刊行されてきた。その中には、有効性に明らかに疑問符がつくものや、著者のクリニックの宣伝が主体になってしまっているものも確かにある。
しかし、それ以外の良心的な著作は、書いてあることを素直に実践すれば、それなりの効果は表れる。
ここで問題になるのが、継続性。読者が「続ければ、効果はある」と信じてくれても、手順が複雑で時間を要するものだと結局、続かないのである。三日坊主で終わっては、最初から何もしないのと変わらない。
8月に刊行された『痛みはうつぶせで治しなさい』(舟波真一、山岸茂則/小学館)では、うつぶせでごく軽い動きを続けるだけで、様々な慢性痛を改善できるという、長期継続のハードルがとても低いアプローチが提案されている。
その理屈について説明する前に、やり方を紹介しよう。
(1) 敷布団やマットレスの上に、大きめの枕かクッションを置く。
(2) そこにうつぶせになる。枕の上に胸がくるようにする。両手は肩の上で折り曲げ、片方の手がもう片方の手の下になるように組む。顔は左側を向き、手の甲にあずける。両脚は肩幅くらいに開く。
(3) 腰を左右にユラユラと揺らす。1秒に1~2回のリズミカルなテンポで、2~3分続ける。