◎奇跡の一枚を狙え!鉄道撮影は明け方から
「上手な写真が撮れるようになるコツは、やはり場数。今回、紹介した場所はいずれも列車がキレイに撮れる名撮影地ばかりです」(村上さん)
鉄道撮影に慣れてきたら、撮影条件によって臨機応変にレンズを換えてみよう。
「大糸線の写真は、夏雲を収めるためにワイドレンズを使いましたが、通常の快晴の時は標準~中望遠レンズで背景の北アルプスを大きく写します」(助川さん)
気象を味方につけるのも、鉄道カメラマンの技。瀬戸大橋線の写真を撮った長根さんに撮影時の状況を伺った。
「この写真のように太陽の中に列車が入るのは、10月と2月のほんの数日だけ。太陽が瀬戸大橋にかかる時間と列車の通過時間を合わせるために、綿密なリサーチを重ねたうえで収めた一枚です」(長根さん)
紹介した路線は乗っても撮っても美しい景色が楽しめるところばかり。さあ、カメラを持って旅に出よう!
〈教えてくれたのは〉
久保田 敦さん
1977年長野県生まれ。『鉄道ジャーナル』などを中心に活躍中。
助川康史さん
1975年東京都生まれ。『JTB時刻表』や『JR時刻表』などの表紙写真を手掛ける。
長根広和さん
1974年神奈川県生まれ。青春18きっぷなどのJRポスターや、鉄道雑誌などで活躍。
村上悠太さん
1987年東京都生まれ。レイルマンフォトオフィスから独立。若手注目の写真家。
【東】
◆長野県・白馬の田園風景を雄大に《 JR東日本 大糸線 》
信濃森上駅~白馬大池駅
Photo By 助川さん「信濃森上駅前の道を白馬大池駅方面に700m進んだところから撮影。ワイドレンズで北アルプスの上に広がる夏雲を切り撮りました」