●握らないハサミ、結ばない靴ひも
手先がうまく使えずに極端に不器用。これも発達障害によくみられる特性である。
不器用でハサミをうまく使えない子に安部氏は「Casta カスタ」をすすめる。持ち手がカスタネットの形をしていて、指先を使わなくても手で挟むだけで切ることができる。しかも刃先にはカバーがかかっているため安全。不器用な子だけではなく、急に体を動かすなど衝動的な行動に出る多動の発達障害の子でも安心して使わせることができる。
靴のヒモを結ぶのも不器用な子にとっては苦痛。体育の授業で運動靴のひもが結べずにグラウンドになかなか出られない子は、焦り、コンプレックスを持つようになる。結ばなくてもいい靴ヒモ「キャタピラン」を安部氏はすすめる。
持ち手がカスタネット型。指を使わなくても手で挟むだけで切れる。刃にカバーがかかっているので安全。
グッドデザイン賞を受賞。幼児や握力の弱い人も使いやすいユニバーサルデザイン。
Castaカスタ
価格/1,500円
素材/ハンドル・キャップ :ABS樹脂 ブレード :ステンレス刃物鋼
サイズ/W110 x D45 x H60 刃渡り 35mm
色/ホワイト、グリーン、ブルー、ピンク 製造・発売元/長谷川刃物(株)
http://www.harac.jp/product/
穴の通して余ったら切る。結ばなくてもコブが穴に引っかかるため動いてもずれない。
キャタピラン(伸縮型靴ひも)
価格/980円
素材/ナイロン・ゴム・アセテート
サイズ(本体の長さ)/50cm、75cmの2タイプ コブはどちらのタイプも7mm ※写真は50cmタイプを切って使っています。
色/50cm、75cmタイプ・・・16色
発売元・問い合わせ/(株)ツインズ http://www.caterpy.com
◎残り時間を見える化
自閉症スペクトラムの子の中には、時間の長さを実感するのが苦手な子が少なくない。「あと5分で終わりにする」の5分という長さの検討がつかない。このため、「突然終わった」という感覚に見舞われてしまう。夢中でやっていることが「突然終わる」恐怖から怒りだしたり、パニックに陥ったりもする。状況の急激な変化が苦手で気持ちを切り替えることが難しいのも自閉症スペクトラムの特性のひとつ。
終わりまでの残り時間を見える化することで、「突然終わる」恐怖は軽減される。タイムタイマーは、赤い文字盤で残り時間を見える化するタイマー。自閉症スペクトラムの子を教える教室ではよく使われている。
文字盤の赤い部分を見ることで、残り時間がどのくらいがわかるため、気持ちの切り替えがしやすくなる。
文字盤の赤の部分が残りの時間。赤の分量で残り時間の長さを視覚化。アラーム音をセットすることもできる。
タイムタイマーパーソナル(オーディブル)
価格/5,800円
サイズ/75mm×75mm×厚み30 mm
機能/アラーム:終了アラームON/OFF機能あり。計測可能時間:1分間〜60分間 電源 単3電池1本(電池は付属していません。)
取扱説明書、保証書(6ヶ月保証)付
メーカー/Time Timer
発売元・問い合わせ(株)アクセスインターナショナル http://www.accessint.co.jp/index.html