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発達障害の「困った」は道具で解決できる?

2018.01.02

◎コミュニケーション力がつくゲーム

 発達障害で最も問題になるのはコミュニケーション能力だ。相手の気持ちを読みとれない共感性の乏しさであったり、人との距離をうまくとれなかったりするのは発達障害の特性からくる。

 安部氏は、コミュニケーション力をつけるには、まずコミュニケーションの楽しさを体験することが何よりも大切と考えてカードゲームを開発した。

「きいて・はなして はなして・きいて トーキングゲーム」だ。カードに記された質問に答えるというゲーム。答えている人の話を黙って最後まで聴くのが唯一のルール。途中質問したり、急かしたりするのはルール違反。

 質問の内容は多岐にわたる。「好きな食べ物は?」「いま一番会いたい人は?」「タイムマシンがあったら、どの時代に行きたい?」「あと1ヶ月で人類が滅びるとしたら、何をする?」など。

 人の話を聴く姿勢が身につき、自分の話を最後まで聴いてもらえる安心感から、次第に心を開いて話せるようになってくる。このやり取りを心理学の分野では「傾聴と自己開示」という。

 安部氏は、自暴自棄に陥った自閉症アスペルガーの高校生と1年間このゲームをやった。

 昼夜逆転し生活も荒れていたその高校生は「こんな一日があったらいいのになぁ・・・という理想の一日について話してください」という質問カードに次のように答えた。

「ポカポカと、暖かい陽が降り注ぐ春がいいですね。朝、気持ちよく目覚めたら布団をあげる生活をして(後略)」

 この答えに安部氏は、彼が求めていたものが「小さな達成感」であったことを知る。心を閉ざしていた彼が次第に心を開くようになってきたという。

「心を開いたコミュニケーションは心地よいものです。その心地よさを体験することがコミュニケーション力となります」と安部氏。

 発達障害のあるなしにかかわらず、一般家庭、放課後等デイサービス、大学のカウンセリングルーム、子ども病院などでも使われるようになってきたという。

きいて・はなして はなして・きいて トーキングゲーム
質問カードを伏せておき、1枚ずつとって答える。質問の答えを他の人は最後まで黙って聴くのがルール。筑波大学附属大塚特別支援学校主幹教諭安部博志が教室で使っていたものを商品化。

きいて・はなして はなして・きいて トーキングゲーム

きいて・はなして はなして・きいて トーキングゲーム
価格/2,500円
サイズ/カード:80×50mm 質問カード:64枚、ブランクカード:12枚、パスカード:10枚
対象年齢/6歳〜
発売元・問い合わせ先/tobiraco(トビラコ)
https://tobiraco.co.jp/
筑波大学附属大塚特別支援学校主幹教諭 安部博志考案

■関連情報

『発達障害の子のための「すごい道具」』

『発達障害の子のための「すごい道具」』
安部博志・著 小学館刊
https://www.amazon.co.jp/dp/4091016480

文/編集部

※記事内のデータ等については取材時のものです。

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