次に機内ドリンク。全便でコーヒー、スープ、日本茶、アップルジュース、ミネラルウォーターが搭載されているが、それぞれにこだわりがある。まずは多くの人が注文するコーヒー。就航から11年間、ずっとタリーズコーヒーのオリジナルブレンドの豆を使ったコーヒーを機内で提供している。そして機内では小さい紙コップで提供されるのだが、これもスターフライヤーのこだわりである。小さい紙コップの150ml(5オンス)にすることで「冷める前に飲み終える」ちょうど良いサイズなのだ。少ないと感じる利用者もいるが、もちろんおかわりはできるので「遠慮なくいつでもお声がけして欲しい」と機内サービスを企画・立案している秋山真裕子さんは話す。また、就航当初からコーヒーを注文すると「ビターチョコレート」も一緒にサービスされる。コーヒーとチョコレートで機内でのちょっとした癒やしの時間になるのだ。スターフライヤーデザインの包装になっているが、11年前の就航前に森永製菓側にアタックして実現したそうだ。筆者も度々利用するが、この組み合わせを見ると、スターフライヤーに乗っていることを実感する。
スターフライヤー機内で提供されるタリーズコーヒーと森永製菓のチョコレート
そしてもう1つのこだわりがジュース。現在はアップルジュースを提供しているが、機内で出すドリンクは果汁100%にこだわっており、このこだわりも就航11年間変わらない。子供にも安心して飲んでもらえる。就航当初からのこだわりについて秋山さんは「サービスを決めるにあたっても、価格と品質を比べると品質の方を優先しようと心掛けている。品質第一でお客様の目線で考えることで、お客様に喜んでもらえるようにしている点は就航当初から変わっていない」と話す。スープにも力を入れており、羽田・中部・那覇出発便ではミネストローネ、羽田・中部・那覇到着便ではオニオンスープを提供している。機内で注文している人も多く見られた。
また期間限定ものも豊富で、7月からは「玄米とポルチーニ茸のクリームリゾット」が販売されている(税込500円)。濃厚な味でありながらも疲れた体を癒やしてくれる優しい味になっているのだが、ここでもスターフライヤーならではのこだわりがあった。食後のデザートとして、機内でもお土産品として販売されている「八女玉露チョコサンド」が付いてくるのだ。これも食後の時間も含めて楽しんでもらいたいという心意気を感じる。それ以外のサービスとしては、お子様向けのグッズのプレゼントや絵本の貸し出し、更におむつも機内で用意されているそうだ。
7月から販売が開始された「玄米とポルチーニ茸のクリームリゾット」(税込500円)