『スター・ウォーズ』関連の公式イベントで、ダース・ベイダーなどの衣装を着てステージに登壇する人たち。実は、彼らはルーカスフィルム公認の「第501軍団」なるコスチューミング集団なのだ。知る人ぞ知る、謎の組織の秘密に迫った。
左:副隊長/葛西健人さん[ID:TK-21211]
本職はデザイナー。奥さんも第501軍団に所属しており、ジャワのコスチュームを着ているそうな。
中:Mr.M[ID:秘密]
カイロ・レンは特別なキャラクターということで、顔出しを自主規制。コスチュームは、写真のほか、10種類以上所有している。
右:ブライアン・ホールさん[ID:TK-42114]
日本在住18年。普段は図書館司書。劇中で実際に使用されているオリジナルパーツを収集するのが趣味だ。
◎たくさんの笑顔を見るため彼らの活動は今日も続く
今年で創設16年を迎えた「第501軍団」の日本部隊。隊員数110名を超える組織の隊長を務めているのが、志摩秀紀さんだ。
「当初は全く興味がなかったのですが、今ではマスクを被るとスイッチが入ります。特にコスチュームへの思い入れが強くなって、映画の中で着崩れしているキャラを発見すると、撮り直してもらいたくなります(笑)」
隊員ができるキャラは悪役オンリー。〝悪いヤツがいいことをする〟が、第501軍団のスローガン。それもそのはず、アメリカで難病患者がいる病院へ慰問したのを機に、ルーカスフィルムが公認した経緯があるからだ。
「僕たちを待っている人がたくさんいるんです。普段はできないけど、マスクをしているからこそできること、喜ばれることっていっぱいあるんですよ」
隊員になれば、映画への愛がさらに深まりそうだ。
写真のカイロ・レンとストームトルーパーは、第501軍団の隊員たち。スター・ウォーズの公式イベントや撮影には、彼らが派遣される。
撮影時の様子。衣装を着ていない隊員が、スタイリストのように着崩れなどをチェックする。
隊長/志摩秀紀さん[ID:TK-77525]
本業は会社員。アメリカのメンバーとの交流を深める中で趣旨に賛同し第501軍団に参加。昨年、隊長に就任した。