◎筆記用具にこだわるのもいい。筆ペンは味のある文字に
「男性なら万年筆でしょうか。高級でなくても書きやすいものがありますし、インクの色にこだわってみるのも楽しい。同じブラックでも、メーカーによって微妙に色が違い、柔らかな印象を与えるブルーのインクを使うのもオススメです。インクで書かれた文字には微妙にグラデーションがつき、奥行きのある文字になるので、それだけで個性が出ます」
もっと手軽な筆ペンを使うのも一案だそう。
「筆ペンは、筆圧によって強弱やかすれなどが出て、思いのほか表情豊かな仕上がりに。筆なんて使い慣れないというなら、まずは、筆遊びから始めてみましょう! 文字の練習は、書き慣れていて出番も多い、住所と名前から始めてみては。筆と友達になれば、クセのある字も味になってきます」
居酒屋の手書きメニューのように、印象的で雰囲気のある文字も美文字のひとつ。ここは構えず、まずは書いてみるのがよさそうだ。
書家・カリグラフィーデザイナー
中塚翠涛(すいとう)さん
4歳から書を学ぶ。書をもとに、空間カリグラフィーデザインやプロダクトデザインも手がける。多くの人に手書きを楽しんでほしいという想いから、ペン字練習帳などの出版も多数。