■ダイヤル「CROWN」を使って作業がスピーディーに
このキーボード「CRAFT」の最大の特徴は、CROWN(クラウン)と呼ばれるダイヤルがついていること。キーボードにクラウンをつけた理由は単純な話でした。従来は右手のみでマウスを動かして操作していましたが、空いている状態の左手を動かしてクラウンを操作することで、作業がはやくなることを目的として作られたそうです。
クラウンはゆっくり回すと細かく動き、はやく回すと大きく動きます。マウスでピンポイントの場所を選択するのが難しいときに、クラウンを使うとストレスなく希望の位置を選択できそうです。
■エクセルやフォトショップなどソフトは10種類以上
クラウンに対応しているソフトは、マイクロソフトのWord、PowerPoint、Excel、そしてAdobeのPhotoshopCCやIllustratorCCなど。クラウンを操作することで、以下の変更・調整がすばやく、簡単になります。
■Word、PowerPoint
テキストやイメージサイズの調整、色の変更など
■Excel
表を作成、シート内の移動など
■PhotoshopCC
ブラシサイズ、明るさ・彩度の調整など
■IllustratorCC
新しいシェイプの作成、線幅の調整、透過率の変更など
どのくらいすばやく、簡単になるのか。たとえばPhotoshopでブレンドモードの調整をする作業の場合、マウスだけなら50秒かかりますが、CRAFTを使うと22秒になります。わずかな違いに聞こえますが、複数の作業が積み重なることでこの差は広がり、分単位・時間単位になってきます。
クラウンのついているCRAFTと普通のキーボードは、タイピングにおけるパソコンとスマホの関係に似ていると感じました。一言入力するだけなら、スマホとパソコンのどちらを使っても大きな違いはありませんが、長文を書く場合はスマホよりパソコンのほうがすばやく入力でき、効率がいいです。
これと同じように、短時間で終わる簡単な作業ならマウス、長時間の作業をするときはCRAFTが向いていると思います。