この海風公園でしばらくゆっくりすることもできるが、10時〜16時までの間は2時間間隔になっていることもあり、海芝浦駅まで一緒に乗車した人の全員が、到着してから19分後に発車する折り返し列車の鶴見行きに乗車するべく、発車ギリギリまで景色を堪能していた。最後にホーム先端で草が長く生えた線路と列車を撮影して海芝浦駅での時間を終えた。
そこで気になるのが改札はどうするのか。改札から外に出ることはできないのであるが、改札内にSuicaの出場・入場ができる「簡易Suica改札機」が設置されており、海芝浦駅で折り返す場合には、まず出場の機械にタッチして、すぐに入場の機械にタッチすることで運賃を精算することが可能となっている。ここで、鶴見駅の乗り換えの際に改札機が設置されている理由がわかった。鶴見駅で管理をしないと、海芝浦駅でSuicaをタッチせずに折り返し場合に運賃を徴収することができない可能性があるからである。切符利用の場合には、海芝浦駅に設置されている「乗車駅証明書発行機」で乗車していることを証明することで鶴見駅で精算できるようになっている。
折り返す前に両方の機械にタッチするのを忘れずに。鶴見駅から片道154円(Suicaの場合)
わずか19分の滞在で、14時に発車した列車は14時12分には鶴見駅に到着。わずか1時間12分で鶴見駅に戻ってきたが、非日常を体感できて楽しかった。是非、天気の良い日にJR鶴見線に乗って海芝浦駅を訪れてみてはいかがだろうか。
取材・文/鳥海高太朗
航空・旅行アナリスト、帝京大学航空宇宙工学科非常勤講師、ANA「What’s up? ANA」社外編集者。文化放送「オトナカレッジ」金曜日(月2回)に出演中。
※記事内のデータ等については取材時のものです。