■次に市販品に負けない専用ケースに収めよう!
最初、ケースは自作と思ったのだが穴開け加工が難しいので、速攻で挫折。何と専用ケースが発売されているのでこれを利用した方が完成度が高くハイコスパである。自作でフロントパネルに文字を入れるだけでも結構苦労することを考えればドライバー1本で完成できる専用ケースは、まさに神対応! 調べてみると最も安いのは奥澤のオリジナルケース『SCWV2200』が送料税込で4160円と抜群のハイコスパだ。素材はスチールでブラックチジミ塗装、レタリングはレーザー彫刻と本格派、デザインは真空管アンプを思わせるレトロなものである。続いてStereoSoundStoreオリジナルの『NM-5』が送料無料税込8980円。こちらはアルミシャーシでオペアンプ交換が容易にできるトップパネル付きである。アルミヘアライン仕上げでレタリングは白文字だ。シルバーが好きなら『PHAC-220』送料無料税込1万6500円もある。
■『NM-5』にヘッドホンアンプ基板を組み込んだ
今回はアルミ製の『NM-5』に「バランス駆動対応ヘッドフォンアンプ」を組み込んでみよう。白いパッケージを開けると入っているのは、丁寧に梱包されたアルミシャーシと袋に入ったパーツと説明書。まず全てのパーツが揃っているかを確認して、組み立てに入る。ケースはドライバー1本あればいいのだが、ボリュームのツマミを固定する六角ナットを締めるための六角レンチが必要である。サイズが0.89mmとかなり細いので一般的な六角レンチセットには入っていない。これはケースが届く前に購入しておかないと、いざ組み立ての時に困るだろう。
パッケージの中身を出したら、説明書のパーツ一覧と比べて、全部揃っているかどうかチェックしよう。
「バランス駆動対応ヘッドフォンアンプ」にも基板を支えるスペーサーとネジが付属するが、それは使わずに『NM-5』に入っているスペーサーを一番短い4mmのネジを使って基板に固定する。
ここで注意事項がある。シャーシ底面3ヵ所に穴があるのだが、2個穴がある方がボリューム側になるように基板を取り付けて欲しい。逆向きにするとパネルが正しく固定できずステレオミニジャックが接触不良になる恐れがある。これは説明書に記載されていないので間違えないように。
基板を取り付けたら、基板底面のハンダがシャーシに触れていないかを確認しよう。もし、触れそうな個所があればニッパーでカットする。