●反応がなくても「半年」は続ける
SNSを始めた最初のうちは、反応がないのが当たり前。ゆうこすさんでも、多くの人に応援してもらうまで、かなりの期間を要している。手ごたえがなくても、不安になることはないという。
「すぐに反応がないからといって落ち込む必要なんてありません。中途半端にやめてしまうのではなく、いつか分かってくれる人に出会えると信じて、せめて半年、発信し続けてみてください」
●好きなこと「だけ」を発信する
ゆうこすさんは、万事「好きなこと」に集中することを力説している。これはSNSへの取り組みについても同じで、「好きなことだけ」を発信することのメリットは多いという。そのひとつが「悪意のあるフォロワーがいなくなる」こと。
「なぜ好きなことだけを発信していると、アンチがいなくなるのか? それは、価値観の近いフォロワーだけが残っていくからです」
逆に好きでもないのに、「反応が多そう」といった理由で投稿を繰り返しているうちは、価値観の合うフォロワーは集まってこず、アンチが寄ってきやすい環境になってしまう。自分が好きで楽しくやっていることが、SNSで成功するための絶対条件なのは確かなようだ。
『SNSで夢を叶える ニートだった私の人生を変えた発信力の育て方』では、SNSごとのアクセス数向上策や、これからトレンドとなりそうな「ライブストリーミング」など、テクニカルな説明にも多くが割かれており、内容は濃い。ある程度はSNSに詳しい人にも有用な情報も盛り込まれているので、SNSユーザー万人におすすめの好著といえそうだ。
ゆうこす プロフィール
本名は菅本裕子(すがもとゆうこ)。1994年5月20日生まれ。「モテるために生きてる!」を信条とする「モテクリエイター」と宣言。貪欲なまでの自己プロデュース力の高さで、SNSで20代女性から熱烈な支持を集める。Instagramで紹介した商品が完売するなどカリスマ的人気を誇り、YouTube「ゆうこすモテちゃんねる」も話題。タレント、モデルとしても活躍。Instagram、Twitter、LINE@、YouTubeなどのSNSのフォロワーも80万人。SNSを駆使した自己プロデュースで、ファンを広げ続けている。
文/鈴木拓也
老舗翻訳会社の役員をスピンオフして、フリーライター兼ボードゲーム制作者に。英語圏のトレンドやプロダクトを紹介するのが得意。
※記事内のデータ等については取材時のものです。