■3cmのブラックウォールナットと1.5cmのラワン合板
「アクロージュ ファニチャー」の代表、岸邦明氏によるとカシミール・ウォールナットという板材は貴重すぎて入手困難なため、現在、手に入る最も響きのいい板材である北アメリカ産のブラックウォールナットを採用。木目を揃えるため1枚の板から2枚のフロントバッフル用の板を切り出しているという。ブラックウォールナットはリアバッフルにも使われ、サイドには1.5cmのラワン合板を使用、さらに黒い革張りで仕上げられる。塗装にもこだわり、2液式のポリウレタン塗装ではなく、内部に塗装を浸透させて表面にはほとんど塗膜を作らず、木の感触が楽しめ、経年変化も楽しめるという。
ユニットは8cmフルレンジのフォステクス『M800』を使用。スピーカーは幅140×高さ225×奥行き215mm、2kgとデスクトップにも置けるサイズだ。
■2種類のフルレンジスピーカーユニットが付属
使われているユニットはフォステクスが「Stereo」2016年8月号の付録のために作った特注品で、同社初のメタルコーンとなる。さらに『Ishida model』購入者特典として2017年夏発売予定の『OMF800P』と呼ばれるメタルコーンにフェイズプラグを搭載したユニットも付属する。7月19日以前にスピーカーを注文された方には、ユニットの発売日以降に別送で発送される。
最初から取り付けられているユニットはフォステクス『M800』。アルミを使ったメタルコーン。
フォステクス『OMF800P』はセンターにフェイズプラグが付いたニューモデルとなる。
高域の位相特性などを改善するためのフェイズプラグ。センターキャップと違い振動板には固定されずわずかなギャップがある。