ハンドスピナーの一大ブレークのおかげで、海外では「手持ち無沙汰解消グッズ」(fidget=フィジェットと呼ばれる)市場が花開き、雨後のタケノコのように様々な商品が生まれている。中には、アート性や新奇性に富んだものもあり、妙に所有欲をそそられる。そうした印象的な商品をいくつか見てみよう。
■『Fidgi Pen』
フィジェット愛好者からなるチームが開発したのは、7種類もの機能を組み込んだボールペン。書き物をしている合間に、カチカチ押したり、クルクル回したりして、仕事や勉学のストレスを軽減するというふれこみ。冗談みたいなグッズだが、ADDやADHDの患者が気持ちを落ち着かせるのにも役立つという。多機能性(?)がウケて、クラウドファンディングサイトで10万ドルを超える支援を集めている。
■『Fiddle Stick』
『Fidgi Pen』と同様、ペンタイプのフィジェットであるが、ペン機能はない代わりにスピナーをはめて回転させ楽しむことができるのが、最大のウリ。そして、軸の部分には、撫でてその感触を楽しむ「ドットマトリックス」や、パチパチと押すだけの「ライトスイッチ」、カッターナイフのスライドのようにつまみをスライドさせる「スムーススライダー」など、フィジェット好きをうならせる数々の趣向が盛り込まれている。
■『ONO Roller』
「ハンドスピナーだと、仕事をさぼっているように見える」というユーザーの声を反映して開発されたのが『ONO Roller』。どことなく乾電池用の充電器を思わせる外観だが、これをてのひらの中でひたすら転がす。これなら、デスクワークをさぼっているようには見えないのは確か。予定価格は30ドル台と割高感があるが、Kickstarterにて約半額の早割で絶賛支援者募集中。