
正月は、毎日おいしいものが目白押しで、つい食べ過ぎてしまう。年越しそばやおせち料理など、何かと食事の回数も増える。そんな正月を過ぎれば、決まって陥るのが「正月太り」への悩ましい日々だ。そこで、連日連夜、満腹を続けた体をリセットする意味でも、「空腹」を実践する術を紹介したい。これが痩せ体質を手に入れることができる、といわれているのだ。
■正月太りを解消!実践したい“空腹”
食べ過ぎたら正月太り対策として、今度はぜひ「空腹」を勧めたい。空腹状態を作ることは、単に食べる量を減らすことのダイエット効果だけでない嬉しい効果があるといわれているのだ。それは、空腹時には代謝を上げる「成長ホルモン」が分泌されるということ。
「成長ホルモン」は、脳下垂体から分泌されるホルモンの一つで、空腹時の他、睡眠初期の深い眠りの最中に多く分泌されるといわれる。しかし、ひとたび物を食べると分泌されなくなるという。日本医科大学 老人研究所のレポートによれば、成長ホルモンには、脂肪を分解し、筋肉量を増やし、さらに皮膚や骨を丈夫にする作用や、ブドウ糖の代謝に大きな影響を与えるといった作用もあるという。
■空腹感はすぐに消える!その理由とは?
しかし、正月の食生活のように、食べ過ぎが続いた後というのは、特に空腹を感じやすくなり、我慢できない状態になるといわれている。ダイエット中、空腹感に負け、結局ドカ食いしてしまいリバウンドした経験がある人も多いだろう。しかし、その空腹感を超えると、さほどつらくなくなってくるのも事実なのだ。
石原結實氏の著書『プチ断食健康法: やせる、きれいになる、病気が治る』によれば、断食した場合、最初の半日で血液中のブドウ糖が使われてなくなり、やがて中性脂肪や病気の細胞のたんぱく質が利用されるようになることから、空腹感はなくなるという。つまり、空腹を我慢しなければならないのは、体の代謝のしくみが変わるまでということだ。