一時期、塩麹ブームが巻き起こり話題になった「麹(こうじ)」。麹とは、米や麦、大豆などに麹菌を繁殖させて発酵させたものを指す。とはいえ、塩麹ブームの波が来ても、忙しく働くビジネスパーソンにとっては、調理する手間がかかるところから、とっつきにくいところがあったかもしれない。そこで麹のダイエット効果を確認しながら、ビジネスパーソンに役立つコンビニ食や手軽に作ることのできるレシピなど、麹食品の食べ方を紹介したい。
■麹(こうじ)の効果を再確認!
「麹」というとあまりなじみがないが、米麹や豆麹などは、味噌や醤油、酒などで毎日食しているもの。日本人にとって、麹は非常に身近な存在なのである。麹には酵素がたっぷり含まれているのが一番の特徴だ。しかも麹の酵素はでんぷん、たんぱく質、脂肪などを分解する力が強いという。
人間の体内に麹の酵素が取り入れられると、まず腸内において食べ物の消化がされやすくなる。また、麹を使った発酵食品に含まれる麹菌が作り出す酵素「アミラーゼ」は、でんぷんを分解することによってオリゴ糖を作り出し、腸内環境を整えてくれるのだ。腸内環境の善し悪しは、腸内細菌のバランスが整っているかどうかで決まってくる。善玉菌や悪玉菌、日和見菌などの調和が取れていれば良好だ。腸内環境が悪化すると便秘になったり、痩せにくくなったりする。腸の詰まりはダイエットの妨げになるのだ。よって麹は腸内環境を良くする効果があるため、間接的にダイエットに役立つというわけだ。