■低音の量感を楽しむなら10cmは欲しい!
バックロードホーンはハイスピードな低音が楽しめる。もし容積が同じ程度なら、量感はバスレフの方が出しやすい。バックロードは開口部は大きいがフワッと軽い低音なので、ある程度エンクロージャーのサイズが必要なのだ。そのバランスを考えると8cmがギリギリ、10cmから16cmがベストで、20cmになると高域の再生限界が心配になる。スーパーツイーターを足すという方法もあるが、シンプルにバックロードホーンを始めるなら10cmがオススメだ。サイズとキットの価格が手軽だからだ。BearHornの新製品『BW-1100』1万1400円(ペア/税込)は低価格でバックロードホーンの音を実感できるキットだ。1本当たり12枚の板材を使用、高さ50cm、幅14cm、奥行き22.5cmの仕上がり寸法となる。
組み合わせるユニットに、かんすぴシリーズのために作られたFOSTEX『P1000K』1944円(税込)×2を使えば、予算1万5288円で10cmバックロードホーンが完成する。それ以外にも『FE103En』、『FE105wk』などFOSTEXだけでも3種類のユニットが適合する。『P1000K』からスタートして、ユニットをアップグレードしていけば、確実に音質を向上できるわけだ。
今回試聴したユニットは10cmの代名詞『FE103En』である。明るい音色で輪郭がクッキリした音だ。
スピーカー端子はプッシュ式なので、組み立て前にバナナプラグ対応式に交換しておきたい。
床置きで周波数特性を測ってみると100Hz付近がかなり盛り上がっており量感はバッチリ。