■とっておきの回復食!ファスティングの総仕上げ「スッキリ大根」
武部さんは、1日目の回復食に、重湯のほか、ある回復食をよく取り入れるという。自身の経験から、腸の中がごっそり掃除され、ファスティングの総仕上げにもなるというのだ。ダイエット目的でのファスティングの場合には特におすすめだという。それは「スッキリ大根」なるもの。レシピと食べ方を教えてもらった。
●「スッキリ大根」のレシピ
【材料】
・大根 1/2~1/3本
・だし昆布 10cm×10cmを2枚
・梅干し 3個
・水 2リットル
【つくり方】
1.大根は短冊切りorいちょう切りにする。
2.梅干しは包丁でたたいてつぶす。
3.だし昆布を入れた2リットルの水で柔らかくなるまでコトコト煮る。(約40分)
※ゆで汁は、食べるときに使うので取っておく。
●「スッキリ大根」の食べ方
1.まずはコップ1杯の水(300mlほど)を温めて、ゆっくり飲む。
2.どんぶりにたたき梅を入れ、お湯(300ml)を注ぎ、ゆっくり飲み干す。
3.ゆでた大根をよく噛んで食べる。味噌を添えても良い。(あれば、りんごやキュウリをよく噛んで食べても良い)
4.大根のゆで汁(300ml)に、たたき梅を入れ、梅湯を作って飲む。
5. 3~4を繰り返し3回行う。トータルで40分~1時間かけてゆっくりと食べること。
「この食べ方により、相当の水分量を摂取することになるので、食べ始めてすぐに便意がくる方もいます。大根の食物繊維が、腸にたまった汚れをかきだします。梅の抗酸化作用もプラスされ、体の内側から大掃除ができるでしょう。もし、1時間~1時間半ほどたっても便意がない場合は、おなかをやさしくマッサージすると良いでしょう」
ファスティングの本来の目的はデトックス。この「スッキリ大根」で総仕上げをしてみてはかがだろうか。
武部さんによれば、ファスティングを行い、回復食を味わうと「普段からいかに食べることに支配され、味覚が麻痺しているかに気づく」という。その大いなる感動と発見ができるのが、ファスティングの醍醐味といえそうだ。
(取材協力)
エキスパートファスティングマイスター 武部佳子さん
腸美人食アドバイザー、食育インストラクター、発酵食スペシャリスト、味噌マエストロ、ジュニア野菜ソムリエと多数の資格を持つ。食育のプロとして、レッスンや講演において『食の真実』を伝えてきた立場でありながら、自分自身の体調不良に悩まされていたところ、偶然出逢ったファスティングにより、長年の頭痛から解放される。
http://ameblo.jp/yoshiko-takebe/
取材・文/石原亜香利
※記事内のデータ等については取材時のものです。