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相模湾で釣り上げた高級魚アマダイの格別な味

2017.12.05

■連載/元DIME編集長の「旅は道連れ」日記

 10月11日に定年退職し、約1か月経った11月10日、定年後初の釣りに出かけた。定年直後というのは意外に慌ただしく、また度重なる台風等で、行きたくても行けない日々が続いたのだ。10日は平日の金曜日、現役では平日釣行は少々難しい。土日の釣り船は乗船者も多く、“おまつり”と呼ばれる、仕掛けが同乗者の仕掛けに絡むトラブルが頻発し、釣りにくいことが多々ある。

「釣果を上げるには、腕を磨くより平日に行くことなり」と常々感じていた。今回は久しぶりの平日釣行なので、釣果に期待が高まる。相棒は例によって、釣友の正林さん。定年は来年4月ながら、5日間の夏休みは11月末まで取得可能という会社にお勤め。まだ3日間残っているので、平日釣行問題なしというご身分だ。

 ターゲットは、高級魚として知られるアマダイ。一般には秋から冬の釣り物だ。僕は去年まで未経験だったが、正林さんに誘われて釣ってみると、釣り自体が面白い上に、とにかくアマダイは上品な味で美味しい。また釣るポイントが100m超の海底になることもありながら、オモリは60号から80号と比較的軽め。150号から200号を使う鬼カサゴ釣りが多い僕にとっては、肉体的な負担が小さく感じられるのもいい。

昨シーズンは5回ほど出かけ、今年2月には憧れの大物とされる50cmにわずかに届かない49cmを釣り上げた。タイやヒラメなら、5キロ級に相応するだろうか。タイやヒラメではこのクラスの大物になってしまうと、食味は落ちてしまう。だがアマダイは、さにあらず。食べ比べたわけではないが、大きいほどに美味しいと僕は思う。

 今回の船宿(釣り船)は、江ノ島片瀬港の島きち丸。昨シーズンも何度か乗った船だ。船宿サイトを見ると、前日10日は21〜40cmが0〜6枚、6日には53cmが上がっていて釣況もいい。江ノ島近辺では港集合時刻が6時半という船が多く、外房に多い4時半集合よりかなり遅い。しかも深夜から早朝なら、我が家から車で1時間とかからない。正林さんが車で迎えにくる時刻は5時、4時半に起きればいいので外房に行く時の1時半起床に比べはるかに楽だ。


島きち丸の船宿外観

 ところで乗船料金の割引サービスを設けている船宿が少なからずある。多くは1回乗るごとに船宿のカードにスタンプを押し、10個スタンプが貯まると乗船料無料というシステムだ。島きち丸には無料の会員登録をすると、乗船受付時の会員カード提示で、土日休日は1000円引、平日は2割引きというお得なシステムがあり会員登録必須だ。


島きち丸の会員カード

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