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エレキットの300Bシングルアンプ『TU-8600』で4種類の300Bを聴いてみた!

2017.12.05

●Performance

Yuji Ohno & Lupintic Five with Friends「BUONO!! BUONO!!/THEME FROM LUPIN III 2015〜ITALIAN BLUE ver」(48kHz/24bit)を曙光電子『300B-98』で聴いてみよう。DACはリファレンスを使いスピーカーは8cmシングル一発の『Ishida model』を使っている。押し出しのいい低域、中域が張っている感じ、全体的にはナローレンジでカマボコ型の特性に感じる。手嶌葵「I Love Cinemas -Premium Edition-/Calling You」(96kHz/24bit)では、音像定位がシャープで細かい音も出る。高域はなめらかでややドライな雰囲気だ。

次は300Bではなく、『ECC83』と『12AU7A』を交換する。エレクトロハモーニックス通称、エレハモに交換した。LUPINはクッキリした音になってきた。高域は金属的、音の粒立ちが良くなった。低域は割とタイトで、全体的に大人の音になった。Calling Youは響きが自然な感じになった。透明感のある音で、音像定位は前の真空管の方が良かった。ボーカルの定位が奥になり、声がなめらかになった。ヴィンテージ管の『NL-50』に交換する。蛍光で頭部が薄く青く光っている。これは真空度が高いと出るらしい。LUPINの音色はウォームで魅力的だ。中域が太く、ウッドベースが前に出る。スピード感があって古い球とは思えない。この時代の方が作りがいいのかもしれない。Calling Youのボーカルの響きがさらに自然になった。少しかすれた感じも出る。

最後にWestenElectronicのオリジナル300Bで聴いてみよう。Calling Youは解像度が高く粒立ちがいい。音像定位はシャープだ。響きはさきほどより抑えられている。バランスはほぼフラット。このアンプとスピーカーの組み合わせでは、これぞWEという実感はなく、私には『NL-50』の音の方が好ましかった。逆に言えば曙光電子『300B-98』でも『TU-8600』は充分に楽しめるアンプなのだ。その音は懐古的なものではなくハイレゾ音源の良さを実感させてくれる情報量があり、そこに真空管が持つ心地よい響きを加えてくれる。もし、好みの球が見つかったら、カップリングコンデンサーの交換により、さらなる高音質を追求する楽しみもある。製作は容易で奥が深い、それが『TU-8600』なのだ。


『ECC83S』はJJ製、『12AU7A』はCCI製である。

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