■連載/ペットゥモロー通信
皆さんの猫ちゃんは、首輪をしていますか? あまり服を着せることができない猫ちゃんですが、首輪だけは素直につけさせていただける(たまに激しくいやがり、しきりにはずそうとするため首周りが剥げ散らかるという事例もありますが)とあって、飼い主の「うちの猫ちゃんに何か買ってあげたい♥」という欲を満足させてもらえるものでもあり、外に出てしまう猫ちゃんの飼い主が「この子は外を自由に歩いてますが、飼い猫なので、連れて行かないでくださいね」とアピールできる唯一のアイテムです。
首輪を買うときにいつも不思議に思うのが、首輪に必ずといっていいほどついている「鈴」の存在。ちなみにうちは、鈴をつけたままだと、猫さまが不機嫌になるので、鈴は外してから身に着けていただいています。この「首輪に鈴」疑問、調べてみました。
猫の首輪に鈴がついているメリットとデメリットとは?
ショップの首輪コーナーに行くと、鈴がついている首輪が大多数です。そして、日本で最も知られている猫、といっても過言ではないテレビアニメ『サザエさん』の飼い猫「タマ」の首輪にも鈴がついています。そして、世界一有名な猫型ロボット『ドラえもん』も、大きな鈴がトレードマークとなっています。
首輪に鈴がついている理由は、猫が足音を立てずに動いたり、屋根裏や押し入れ、はたまたお外に外出(脱走)など思いもよらない行動にでるので、鈴の音で猫の居場所を確認させていただこうという、飼い主という名の下僕のアイデアから始まったものだそう。
確かに、うちも狭い家ながら、(猫の首輪の鈴を外しているため音がしないので)どこを探しても見つからないので、脱走でもしたかと不安になって、大好物の液体おやつの封を切った瞬間、どこからともなく駆け寄ってくる……という出来事が頻繁に起こり、これは、「隠れていれば液体おやつをもらえる」と学習してしまった結果なのではないかと思うこともしばしば。
そんなときに、やっぱり、鈴をつけたほうがいいのかしら……とも考えるのですが、鈴をつけるとやはり激しく嫌がり、そこかしこに首をこすり付けてはずそうとするので、やっぱり鈴を取ることになってしまうんです。
猫は、音に敏感な生き物です。猫の五感の中でも聴覚は最も優れているのだそう。これは、野生の猫は「待ち伏せ」スタイルで獲物を捕まえるハンターです。当然、待ち伏せ中は、どんな小さな音でも聞き漏らすわけにはいきませんよね。音がした瞬間に、音の種類や、音のした方向、自分の居場所からの距離を瞬時に判断する必要があるため、耳が発達したと言われているそうです。
人の聴覚は、20ヘルツから20キロヘルツですが、猫は25ヘルツから75キロヘルツという広い範囲の音をとらえることができるのだそうです。これって、犬の約2倍の感知力なんだそう。次から、ワンちゃん派の人に自慢できることが一つ増えましたね! どうりで、猫缶を開ける音に反応するのが早いわけです。