犬とオオカミは、ここが大きく違います!
とはいえ、もちろん犬とオオカミはまったく違う動物です。何と言っても1万数千年も前から、時間をかけて人間と一緒に暮らすために「家畜化」されたわけですから。その後、何百年もかけてブリードされ、それぞれの犬種が生まれるまでには、大きな隔たりがあって当然でしょう。
まず、オオカミの前足の前面には黒褐色の斑紋があり、しっぽは太め。また首元の肩あたりの毛がたてがみ状に長いというのも特徴のようですが、それで言うとうちの小雪さんも首元の毛は長いような…?
でもオオカミには、パンダ柄のボーダーコリーのような特徴のある模様自体が存在しないのです。白いオオカミや黒いオオカミ、灰色や赤毛などがいるくらいで、犬のように個性豊かな毛色の種類はいません。ワンコたちはどの犬種も、人間が「一緒に暮らしたい」と思ってブリードした結果の姿かたちをしているのです。見比べてみれば、やっぱりオオカミのほうがちょっと怖い感じがするのもそのためかもしれません。
足もオオカミは犬より大きい傾向がありますが、さらに細長いのも特徴。足跡を比べれば、犬のほうが丸みがあって愛らしい形をしています。頭の骨格で言うと、ワンコたちは犬種によってそれぞれ違いますが、シャープなオオカミと比べるとやはり丸みを帯びている傾向があります。オオカミは鼻先から頭部にかけてまっすぐですが、犬は目のあたりにくぼみがあるのも家畜化された特徴なのだとか。
頭も大きく、迫力があるオオカミ。しかし体との比率で考えると、犬の方が体の大きさに対して頭が大きめなのだとか。そんなところも、ワンコが愛らしく見える理由なのかもしれませんね。
そして最も違うのは、やはり歯のたくましさです。オオカミの歯は犬よりも大きく、獲物の肉を引き裂くための牙が発達しています。それに比べるとワンコたちは、特に下あごの骨や歯が小さく可愛らしいのがわかるでしょう。
ドッグスパ温泉につかる小雪さん。歯もオオカミより怖くないでしょう…?