■手書き文字のコピー&ペーストや図形描画機能がいい!
文字は手書きですが、直線、円、四角形は描画機能を使って描けます。円グラフや表はExcelのようにきれいに描けます。書き間違った場合の取り消しと復元は直近10回分まで可能。間違ってもすぐに元に戻せます。
また、指定範囲をコピーしたり移動したりできる機能を使うと、テキストのコピー&ペーストに似たようなこともできます。他のページやスケジュール帳、ノート間でも移動・コピーができ、予定の変更があった場合に書き直す必要がありません。定期的に入る予定を入力するのも楽です。120種類のスタンプは大・小2つのサイズが用意され、メモにアクセントを付けることができます。
電子ノートならではの便利さはほかにも色々あります。1台の中に複数のノートを作れることもメリットで、書く内容によって、アイデアメモ用のノート、議事録用のノート、日記用のノートというように分けて管理できますし、すぐに別のノートを開いて使うことができます。また、WG-S50の起動時に4桁の数字を入力しないと開かないようにロックをかけることもでき、他人に見られないようにできるのも良い点です。
4桁のパスコードを設定して画面ロックをかけることができます。
■紙のノートをデジタル化したい人にお勧め
筆者の場合、普段、予定の管理には「Googleカレンダー」を利用しています。予定の内容や相手の連絡先、時には取材相手への質問なども一緒に入力し、当日はGoogleカレンダーから地図を呼び出して確認しながら出向くといった使い方をしているため、スケジュール帳としてのWG-S50は正直、物足りなさが否めませんでした。
けれど、電話番号や住所、電話中のメモなど、ちょっとしたことを素早く記録したいときには便利なツールでした。まさしく紙の手帳の代わりです。最近、インタビュー取材などはパソコンではなく紙のノートにペンでメモする方法に戻したのですが、そうすることで相手の発言を文字起こしするようなメモの取り方から、ポイントを抽出する方法に自然と変わります。この方が相手の話に集中でき、ポイントが整理され、原稿が書きやすい気がしています。WG-S50で手書きのメモを取ることで、物事が整理され、うまく運ぶように管理できるかもしれません。
また、デジタルなので、紙のノートのように場所を取らずデータを残せるのも大きな利点です。パソコンでメモを確認、共有して活用できるという部分も、紙のノートにはない魅力です。紙の手帳に記入したアナログデータをデジタルデータとして保存したいという人は多いと思いますが、WG-S50はアナログからデジタルに変換するひと手間が省けるのでお勧めです。
筆者にとってWG-S50は画面サイズが小さく、ノートというなら、もう少し大きくてもいいのにと思わずにいられませんでした。iPad mini 4くらいの大きさで、今くらいの軽さ。ペンも一緒に持ち運べると、字が大きい筆者でも本当にノートのように使えそうです。シャープさん、どうぞご検討ください!
取材・文/房野麻子(S)