スマホでもタブレットでもなく、紙に書くデジタルノートでもない電子ノート、ご存知でしょうか。
シャープの電子ノート「WG-S50」は、モノクロの液晶画面に付属のペン(スタイラス)で手書きの入力ができる電子ツールです。紙のノートへ書くように液晶画面に滑らかに書ける「アナログの良さ」と、たくさん書いてもかさばらず保存でき、編集しやすい「デジタルの便利さ」を融合した製品だとメーカーから紹介されていますが、実際はどうでしょうか? 最新の手書きスマホ「Galaxy Note8」、お手頃サイズのiPad、「iPad mini 4」と比べてみました。
左からiPad mini 4、WG-S50、Galaxy Note8
2013年に登場した「WG-N10」から「WG-S20」「WG-N20」「WG-S30」と続き、WG-S50は5代目となります。前モデルの発売は2015年10月なので、2年ぶりの新製品です。当時、すでに高機能なスマホや、画面が大きく見やすいタブレットがすでに普及している状況での登場ですので、なかなかチャレンジングな製品ですが、一定の支持を得られているようです。筆者は普段、ノートパソコンとスマートフォン、紙のノートを状況に応じて使い分けていますが、この電子ノートを自分がどんな風に使えるか興味を持ちました。2週間ほど持ち歩き、使い心地を試してみました。
■手帳感覚で持ち歩けるところがいい!
WG-S50は6インチのディスプレイを備え、着脱式の専用カバーに入っています。サイズが合えば、市販のカバーに変えて使えます。
シャープの電子ノート「WG-S50」。1万7000円前後で販売されています。
iPad mini 4とGalaxy Note8と並べてみると、大きさがお分かりいただけるでしょう。iPad mini 4はミニといいつつも7.9インチディスプレイなので、他の2機種と比べると大きく、ペンは付属していないので、やはりウェブや動画を見るといった一般のタブレットらしい使い方がマッチします。Galaxy Note8は、数値ではWG-S50より大きい6.3インチ画面を搭載していますが、縦長なので手に持つと小さく、スマホらしく感じます。WG-S50は、ケースを閉じた状態では大きさといい厚みといい、さらに重さといい、一般的な紙のスケジュール帳そっくりです。
専用カバーにはペンホルダーが付いているので、スタイラスペンをなくす心配はさほどありません。この電子ノートに、最大5000ページの手書きノートと4年分のスケジュール帳を保存できます。また、表示中のノートやスケジュールのページをワンタッチで画像に書き出し、パソコンに書き出して利用できます。つまりスクリーンショットが撮れます。手書きメモでもデジタルで保存できるので共有が簡単です。もちろん、データはパソコンにバックアップできるので安心。このあたりはデジタルならではの利点です。