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憧れのバックロードホーンが楽しめるFOSTEXの『かんすぴ Type2』を作ってみた

2017.12.12

■ギリギリデスクトップで使えるサイズで、スピード感のある音が魅力

『かんすぴ Type2.バックロードホーン』はネジを締めれば即完成である。ねじ山をなめない限り失敗することはないだろう。穴開けは電動ドリルで、ネジ締めは手動のドライバーがオススメ。一番多い失敗は下穴を開けずに軽くキリでザクって、ドライバーで木ネジ回したら板が硬くてネジが入らずに力を入れたら手が滑ってドライバーの先端でコーン紙に穴を開けるパターン。という理由から下穴が大事だ。それでは早速、音を出してみよう。バックロードホーンはバスレフより能率が高くアンプに優しく、大音量再生が得意である。「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」(192kHz/24bit)を聴くと10cm一発とは思えない低音がフワッと出る。バスレフのように音が遅れず気持ちがいい。かんすぴ Type1.では盛大に箱を鳴らしていたが、こちらは適度の箱鳴りで低音はタイトである。

Yuji Ohno & Lupintic Five with Friends「BUONO!! BUONO!!/THEME FROM LUPIN III 2015〜ITALIAN BLUE ver」(48kHz/24bit)ではウッドベースの胴鳴りが心地良い。音離れもよくデスクトップに小さなサウンドステージが展開する。これはジャズ向きのスピーカーかもしれない。手嶌葵「I Love Cinemas -Premium Edition-/Calling You」(24bit/96kHz)ではボーカルのサ行が耳障りだが、これはスピーカーユニットが新品だからに違いない。音楽を聴いていれば自然とエージングされて角が取れるだろう。『かんすぴ Type2.バックロードホーン』はバックロードホーンになりデスクトップにはギリギリのサイズになったが、スピーカースタンドに置けば6〜8畳間ぐらいで充分な音量がとれる。スピーカーユニット『P1000』は1本1800円相当とは思えない実力を発揮してくれた。木目仕上げのスピーカーボックスは自作キットと違い高級感がありペア1万7600円には見えない。これまたハイコスパな「かんすぴ」である。バックロードホーンの音を体験してみたい、TVの音をグレードアップしたい、デスクトップシステムの限界サイズでいい音を追求したい人にオススメだ。次回は更なる高音質を求めてスピーカーユニットを交換してみたい。


組み立て+仕上げ済みなのでキットと言っても完成度は市販品に負けないのだ!

写真・文/ゴン川野

オーディオ生活40年、SONY『スカイセンサー5500』で音に目覚め、長岡式スピーカーの自作に励む。高校時代に150Lのバスレフスピーカーを自作。その後、「FMレコパル」と「サウンドレコパル」で執筆後、本誌ライターに。バブル期の収入は全てオーディオに注ぎ込んだ。PC Audio Labもよろしく!

■連載/ゴン川野のPC Audio Lab

※記事内のデータ等については取材時のものです。

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