職場で同僚などと話をしていると、誰かの陰口や悪口の話になることもある。そんなときどうリアクションをとるべきか迷うことはないだろうか。また、職場で偶然、自分の陰口を耳にしてしまうこともある。そんなときどうすればいいのか、カウンセラーに聞いた。
■職場で悪口の話題になったときの対処法
職場で陰口や悪口の話題になったとき、話に乗るべきか、それとも参加しないべきか、迷うことがあるのではないだろうか。できれば人の悪口など言いたくないが、話に乗らないと相手の機嫌を損ねることになりかねない。今度は自分へ矛先が向けられるのではないかという不安もある。
職場の人間関係を良好に保つためには、どのように対処するのがいいだろうか。
カウンセリングサービス所属カウンセラーの宮本恵さんは次のようにアドバイスする。
「日々、コミュニケーションを充分にとって良い関係性を築くことができていれば、陰口や悪口の話に乗らなくても良好な関係は保つことは可能です。
また、職場の人が感じることと、自分で感じることは別物として認識しておくことが大切です。同じような意見や不満を持つこともあれば、別の意見や不満を持つこともあります。陰口や悪口の話題になったときは、自分は同意できないことであったとしても、『この人にとっては不快な出来事や苦手なことだったんだ』と捉えると良いでしょう。陰口や悪口といえども、相手が言っている陰口や悪口の要素を否定しないことです」
ポイントは、陰口や悪口そのものを否定せず、相手がそう感じた事実を肯定し、尊重する姿勢を見せることであるようだ。