■1980年代 黎明期
各メーカーそれぞれの個性が光っていたのが80年代。クルーザーとひとくちに言っても、エンジン形状や車体シルエットはバラバラで、それがなんとも面白い!
YAMAHA XV400 VIRAGO
空冷V型2気筒エンジンを搭載した、当時としてはかなり“本格的”な1台。燃料タンクに見えるのはダミーで、実際のタンクはシート下に設置されている。
SUZUKI LS400 SAVAGE
チョッパーを思わせるスタイリッシュなシルエットに、直立した空冷単気筒エンジンが特徴的。鼓動感が強そうだが、じつはエンジンにはバランサーが組み込まれているため、驚くほど振動は少ない。
KAWASAKI ELIMINATOR400
一般的なクルーザーのイメージとは異なり、ドラッグレーサーを思わせるスタイリングを持つ。エンジンは水冷直列4気筒で、見た目通りの高出力を発揮。熱狂的なファンを獲得した。
HONDA STEED400
個性派モデルが乱立するなか、スティードの登場は多くのクルーザーファンに衝撃を与えた。ロー&ロングのシルエットにV型2気筒エンジンの組み合わせは、その後のミドルクルーザーの方向性を決定づけた。