■車両と混雑緩和
4000形は千代田線、JR東日本常磐線直通に対応した通勤形電車。
小田急によると、ダイヤ改正に伴う輸送力増強用として、4000形の増備を進めているという。このほか、1000形もリニューアルと並行して、10両分割編成(6両+4両)の10両固定編成化を進めてゆく(一部を除く)。これにより、定員も増加し、ラッシュ時の混雑緩和に貢献する。
小田急は複々線の全面使用により、最混雑区間の小田原線世田谷代田―下北沢間の混雑率が、192%から150%程度に改善すると見込んでいる。しかし、ダイヤ改正後も新宿発着の各駅停車は、「8両編成のまま」という課題が残る。
近い将来、代々木八幡駅は相対式ホームから島式ホームに変わり、10両編成の列車も停められる。
現在、代々木八幡駅の改良工事を進めており、2018年度に完成する予定だという。その後、新宿発着の各駅停車を10両編成化させる見込みとのこと。これにより、混雑率が150%を切ることも考えられる。
■新制服もお披露目
新制服は、駅係員用(左2列)、乗務員用(中央2列)、駅長などの現業長用(右2列)がお披露目された(小田急電鉄株式会社 提供)。
ダイヤ改正に合わせ、制服も一新。星野社長によると、落ち着いた上品さ、スタイリッシュさ、機能性を追求したという。
ジャケットとベストはグレー、ズボンはブラックという組み合わせは斬新。襟、袖、ボタンには、金ラインを採用し、上質感のあるおもてなしの心を表現する。
なお、特急ロマンスカー用の制服も一新される予定だ。
取材・文/岸田法眼