総合マーケティング支援を行なうネオマーケティングは、近年の市場の変化や消費者意識の多様化に対応すべく、ニューロサイエンス(神経科学・脳科学)を利用して生活者の意識を明らかにする調査手法、ニューロマーケティングサービスを提供しているが、昨年から発足した化粧品をはじめとする美容関連領域に業界特化した「ビューティ&ライフチーム」が、果実としてはもちろん、飲料など食品関連でも身近な存在である「レモンの香り」について脳波測定を実施したところ、レモンの香りには眠気を覚まし、集中力を高める効果があることがわかった。
■対象者プロフィール 20代女性 レモンの香り:好き
レモンの香りが好きだと回答した20代女性の、レモンの香りをかぐ前、かいだ後の5つの脳波の優勢率を見てみた。香りをかぐ前は、θ波が50.3%であったのに対し、レモンの香りをかいだ後は46.2%と4.1ポイント低くなっている。θ波は眠気やまどろみを表す脳波なので、眠気が覚めたことが読み取れる。また、α3波は10.9ポイント高くなった。α3波は物事に集中するために意識的に緊張している際に高くなる脳波。レモンの香りをかいだことで、眠気が覚め集中力がアップしたようだ。
■対象者プロフィール 20代女性 レモンの香り:好き
レモンの香りは好きだと回答した20代女性の女性で脳波の測定をすると、β派が大きく減少していることがわかる。β波は緊張を伴い意識が分散している際に高くなる脳波。ストレスを感じた際に高くなるとも言われている。レモンの香りをかぐことで、ストレスが軽減したようだ。