みつさん「困りたくないなら、どこかに進むしかないんだろ? さっき自分で言ってたよね? よし、じゃあ、クジで決めようか、もう。
A:上司に『急げカタツムリ野郎!』って言う。
B:クライアントに『社内にカタツムリが発生している模様です』とジョークを言って上司のせいにする。
さぁ、クジ引いて」
田中「いや、だからどっちも無理なんですって!」
みつさん「Aを言うのも、Bを言うのも嫌なんだね??」
田中「どっちも嫌です!!」
みつさん「そう、それが答えなんだよ。実は君はもう、一番最善の道をチョイスし終えているんだよ。簡単に言うと、君が今置かれている状況こそ、君の選んだ最高の到達地点だ」
田中「この状況が最高の状況?? 板挟みで困ってるのに??」
みつさん「そう。だって、AもBも言わずにすんでいるじゃん。それって君の願いどおりでしょ? ほら、最高の場所じゃないか。君は『進まないという道』に進んだんだよ」
田中「まぁ、そう言われたらそうですけど、何も解決してないような気が……」
みつさん「そんなことはない。この『現状への認識の変更』は、君に大きなチカラを与える。さっきまで君は『私は困った状況にいる』と思い込んでいた。すなわち、自分の選択とは関係なく人生が展開するという視点だ。その視点のままだと、今後も君は人生に翻弄(ほんろう)され続けるだろう。でも実際は、自分自身で選んだ最高の状況にいたんだと君は気づけた。それは『私がこの状況を選んだんだ!』という人生の選択権を君がその手に取り戻したことになる。人生を選択する立場に立った君は、これからも状況を選び続ける者でいられるんじゃないかい?」
田中「おぉ、確かに! となると、この認識の違いは大きいですね! 『状況に自分は巻き込まれている』と認識するのか、『自分がこの状況を選んだ』と認識するのか……。これって、僕だけじゃなくて誰にでも今すぐできることじゃないですか?」
みつさん「そう、すべての人が今すぐできることだ。『目の前の状況に巻き込まれている(解決しないといけない問題がある)』という視点から、『目の前の状況は、私が選んだ最善である(すでに解決している)』と認識を変えるだけだから」
田中「何だか、目が覚めた気分です。人生は、僕が選んでるんだ! 僕が、この板挟みの状況を選んだんだ! 上司にもクライアントにも何も言わずにすむという最高の『道』を自分で選んだんだ!」
みつさん「ほら、君はもう困っていないよ。進めていることに気づけたのだから」
【今週のみつさんの智慧】
「目の前の状況は、自分自身で選んだ状況である」という認識を持てたなら、人生の選択権をその手に取り戻せる。
さとうみつろう●大学卒業後、エネルギー系の企業に入社。2011年、ブログ『笑えるスピリチュアル』を開始。様々なブログランキングで1位に。14年に会社を辞め、全国各地でトークショー&ピアノライブを開催。現在は那覇市在住。http://ameblo.jp/mitsulow/
※この連載は実際のDIME読者からの相談で構成しています。
※記事内のデータ等については取材時のものです。