『“高”濃度といいつつ“低”の連続攻撃に死す…』』
だから湿度はあるのに汗が出てこない! 6〜7分してからかな〜、その頃になってやっとじんわりと汗ばんできて、15分くらい入ってから「もうやってられんわ!」 と出てしまったよ。
あ、で『高濃度酸素サウナ』ってヤツでしたね、ココにきた理由は!! サウナ室を見渡すと、たしかにそれらしい装置はありました! テレビの両脇にLEDで青白く光るビーカーみたいなガラスの容器が設置されててね、その中に水が入っててブクブクと泡が出ている。多分、アレが酸素発生装置の噴出口なんだろうね。
だから日曜ってこともあってお客さんでサウナ室は満員なんだけど、本当に息苦しさはまったくない!
「だからいくらでも入ってられるんですよね」
って施設側は自慢したいところなのだろうが、このヌルさだったら誰でもずっと入ってられるよ、正直な話。
求めてるのは高濃度酸素じゃなくて高温度なんだよ、サウナなんだから酸素より温度だろ。ただあと15度くらい温度が上がれば、かなりイイと思うよココ!
で水風呂! これはよかった。温度計表示は19度前後だったけど、備長炭の壁みたいな所を水が滝のように流れてて、体感としてはもっと冷たく感じたし、塩素臭さもない。でもあのサウナ室だと体が新間で暖まらないから、もうあっという間に体が冷えちゃう。
水風呂に100秒くらい浸かってから露天風呂スペースで外気浴したんだけど、1分くらいで体が冷えきってるのがわかるんですよ。これが脊椎の新間で暖まるようなサウナの後だと、外気浴しようものなら体から白い湯気がモワモワ出てくるところなんだけど、そんなもなァ〜ちいとも出てこない!
サウナ室はオートロウリュ以外にも、日に4回程のアウフグースもやってるってんだけど、あの水をかけても「ジュワ〜」っていわないサウナストーブじゃ、一体どんな状況になるんだろう。もう考えるのも面倒臭いですよ。
この日はとりあえず3セットはしたけれど、もうサウナを楽しむというよりも、サウナ室のテレビでやってる『笑点』が見たくて入って3セットやったようなもんでしたね。
でもオレにはサウナ上がりの酒がある! これがうまけりゃもう別にイイ!! と思って施設内の食事処で、380円のレモンサワー頼んだら、普通レモンサワーってグラス一杯まで並々と注がれて出てくるもんじゃない? それがグラスの縁から3センチくらい下までしか注いでねェの!!
これはガックリきたね。温度も低いわ、酒の喫水線も低いわ、なんでもかんでも低く低くまとめあげやがって!! “高”は酸素だけだよ。で、サワーは一口7秒くらいで380円を飲み干しちゃっいました。それで本日のサウナ行は全てお終い!
サウナって色々だよね…。
文/カーツさとう
コラムニスト。グルメ、旅、エアライン、サブカル、サウナ、ネコ、釣りなど幅広いジャンルに精通しており、新聞、雑誌、ラジオなどで活躍中。独特の文体でファンも多い。
■連載/カーツさとうの最強サウナ熱伝