この日は定年前だったが、3連休で翌日も休みだったのでおろすまでは当日、料理は翌日とした。4.4キロを釣って余裕の岡野さんが小型2枚をくれたので、計3枚のヒラメは刺身、昆布締め、そしてあらで煮こごりとヒラメ汁。
ショゴは刺身と、あらで煮付け。味はイマイチのイナダはまず刺身にして、生姜とニンニク少々を入れた醤油に漬け込み、漬けにした。それぞれまずまずの味だったが、レシピ(クックパッド等で簡単そうな作り方を見繕って料理している)も見ないで適当に作った漬けが、意外に美味しかった。とはいえ相当しょっぱく、酒のつまみでとしては少しで十分。そこで残りの漬けは、温かいご飯の上に敷き詰め、その上に生卵を落とし、刻み海苔をかけて食べた。この大雑把な漬け丼、お金をいただく飲食店ではとてもメニューに載せられないが、我ながらなかなかと自己満足できる代物だった。
さて定年後の初釣りは、何を狙おうか。ヒラメで白井さん直伝の技を復習するもよし、そろそろ各地で始まったアマダイもよし、一番好きな釣り・鬼カサゴもよし。いずれにせよ、次は満足のいく釣果を出したいものだ。
文/斎藤好一
元DIME編集長 17年10月に小学館を定年退職。釣り、ロック、オーディオ、ワイン、車、旅行、ファッション、コスメ、まるで『DIME』のごとく多彩に興味津々。