■連載/綿谷さちこのクレカの強化書
昨年から日本でも『Apple Pay』が利用できるようになった。『Apple Pay』を使うと、iPhoneでSuicaや電子マネーのiD、QUICPayを利用でき、店頭などで端末にかざすだけで、簡単に支払いができる。ガラケーやAndroid端末の「おサイフケータイ」のように、iPhoneひとつで電車に乗れ、カフェでお茶を飲んだり、ショッピングも楽しめるというわけだ。
ここで「iDとQUICPayっていったい何なの?」と思った人も多いだろう
iD(アイディー)はドコモと三井住友カードが提携して運営する電子マネーで、QUICPay(クイックペイ)はジェーシービーとイオンクレジットサービスが開発した。今ではもっと多くのクレジットカード会社がiDやQUICPayのサービスを提供しているが、その中で『Apple Pay』に賛同したクレジットカード会社のiDやQUICPay機能付きのカードを『Apple Pay』に登録して、リアル店舗での支払いに利用できる。
あえて説明する必要はないかもしれないが、SuicaはJR東日本の交通系ICカードで、今や全国の交通機関で利用できる存在。駅ナカや街ナカのショッピングにも利用できる。Suicaが事前にお金をチャージしておく「プリペイド方式」なのに対して、電子マネーのiDとQUICPayは「ポストペイ方式」で、支払ったお金をクレジットカードの締めに合わせて、まとめて支払える。
「じゃあいったいどのカードを『Apple Pay』に登録すればピッと支払いできるのさ!」
具体的には以下のクレジットカード会社が発行するカードになる。
iDの場合
QUICPayの場合
とはいえ、上記のクレジットカード会社のカードならどれでもいいというわけではない。デビットカードや企業が発行したコーポレートカードなどは利用できない。デビットカードとは 、クレジットカードのように利用でき、銀行預金口座から即時決済ができるカード。口座にある金額内でやりくりできるので、使いすぎないところがメリットだ。