石野氏:アップルの発表会から戻ってきてすぐ、ドコモの広報の人に根掘り葉掘り聞いたんですけど、ドコモは主回線がiPhoneじゃなくても「Apple Watch」を契約できるんです。auもiPhoneとAndroidでSIMカードを使い回せるので、おそらく大丈夫。「Apple Watch」を買うこともできて、iPhoneさえあればアクティベーションができる。そのSIMをiPhoneから抜いてGalaxyに挿したら、「Apple Watch」とGalaxyに同時に着信する。それを聞いて「それ、オレ買うわ」って言いました。「それってどういう人にメリットがあるんですか」って聞かれたのえ、「僕ですね」って答えておきました(笑)
法林氏:それすごいな(笑)
石野氏:電池はもたないですけどね。
房野氏:単独で電話は取れるでしょうが、多くのアプリはiPhoneと連携しなくちゃいけませんよね。
石野氏:そうですね。
法林氏:iPhoneがないと、何のための「Apple Watch」だよってことになる。
石野氏:電話として使うための「Apple Watch」ですよ。新しい用途ですね(笑) GalaxyにiPhoneのSIMを入れて「Apple Watch」とGalaxyが同時着信する状態にしたときに、iPhoneにさらに別のキャリアのSIMを入れでも、Bluetoothを切ればOK。うん、いろんなギークな遊びも楽しめるいいアイテムだと思います。
房野氏:ちょっと気が早い話かと思いますが、次のiPhoneは「9」として出るのか、それとも「XX」みたいな感じで出てくるのか、どういう進化をしていくとみなさんは予想しますか?
石川氏:たぶん、従来のシリーズは残り続けますよ。ホームボタンがあるiPhoneは当分、残り続けると思います。「SE」から続くフルラインアップですね。「X」はハイエンドモデルですから、別の進化に期待したいです。
……続く!
次回は、新型『iPhone X』を試し斬りします。ご期待ください。
法林岳之(ほうりん・ たかゆき)
Web媒体や雑誌などを中心に、スマートフォンや携帯電話、パソコンなど、デジタル関連製品のレビュー記事、ビギナー向けの解説記事などを執筆。解説書などの著書も多数。携帯業界のご意見番。
石川 温(いしかわ・つつむ)
日経ホーム出版社(現日経BP社)に入社後、2003年に独立。国内キャリアやメーカーだけでなく、グーグルやアップルなども取材。NHK Eテレ「趣味どきっ! はじめてのスマホ」で講師役で出演。メルマガ「スマホで業界新聞(月額540円)」を発行中。
石野純也(いしの・じゅんや)
慶應義塾大学卒業後、宝島社に入社。独立後はケータイジャーナリスト/ライターとして幅広い媒体で活躍。『ケータイチルドレン』(ソフトバンク新書)、『1時間でわかるらくらくホン』(毎日新聞社)など著書多数。
房野麻子(ふさの・あさこ)
出版社にて携帯電話雑誌の編集に携わった後、2002年からフリーランスライターとして独立。携帯業界で数少ない女性ライターとして、女性目線のモバイル端末紹介を中心に、雑誌やWeb媒体で執筆活動を行う。