小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

心を込めるなら絶対に手書き!万年筆で書くお礼状の流儀

2017.10.16

「40歳過ぎて万年筆を使ってないヤツは子供だな」

エッセイスト&バーマン 島地勝彦さん

エッセイスト&バーマン
島地勝彦さん
1941年生まれ。『週刊プレイボーイ』の編集長として同誌を100万部雑誌に。集英社インターナショナル社長を経て、エッセイスト&バーマン。『お洒落極道』など著書多数。男の趣味の道具を集めた伊勢丹「サロン ド シマジ」をプロデュースし、週末はバーに立つ。
http://www.isetan.co.jp/shimaji2

「万年筆を使いこなして手紙を書かないようじゃ大人じゃないね」

『週刊プレイボーイ』の伝説の元編集長にして作家の島地勝彦さんは、断言する。

「40歳過ぎて万年筆を1本も持っていないヤツがいたら、そいつは子供だな。よく口にするんだけど、40までの男の顔は両親の作品。40過ぎてからの顔はその男自身の責任。自分で自分を磨かなきゃ。誰も磨いてくれないんだから」

 島地さんに言わせると、万年筆は自分を磨く格好のツールになるという。

「文明が発達しすぎると、文化が滅びるんだよ。パソコンが楽だ、メールが便利だ、と横着していたら、すぐに自分がダメになってしまう。文化というものは、言い換えれば手間をかけるということ。万年筆は手間がかかるんだけど、だからこそ手紙や礼状には気持ちが込もるし、手間をかけることで人間も磨かれる。横着はもってのほかだね」

 島地さんは、20本近い万年筆、すべてのインクの色を変えている。好んで使うのは、パイロットの色彩雫シリーズ。例えばオノト・マグナムは「竹炭」、パーカー・ビッグレッドは「夕焼け」というように、一本一本色を決め、そのインクを使い続ける。

「もちろん手間がかかる。でもインクを吸入していると、それがいいブレークになって、気持ちが落ち着いてくる」

 使い続けた万年筆は、やがて体になじんでくる。

「こういう格言がある。『万年筆と女房は他人に貸すな』ってね(笑)。それぐらい繊細だし、大事にしろってことだ」

 島地さんは「騙されたと思って、1〜2年、万年筆を使い続けろ」という。

「万年筆を愛用しているヤツの顔はひと目でわかる。顔つきが違うから。本物の大人になりたいなら、いい万年筆を選んで使い続けることだよ。何? 選び方がわからない? だったらサロン ド シマジにおいで。オレが教えてあげよう」

エッセイスト&バーマン 島地勝彦さん
万年筆、シガー、シングルモルト、パイプ……男の趣味に囲まれた〝書斎〟で、島地さんは気持ちよさそうに万年筆を走らせた。

エッセイスト&バーマン 島地勝彦さん
本誌編集長宛に洒落で書いた礼状。「満寿屋」の便箋『FUTOKURO』に『ペリカン・M1000』に螺鈿を張った特注の万年筆で執筆。傍らには「サロン ド シマジ」のブロッター。

文/編集部

※記事内のデータ等については取材時のものです。

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年4月16日(火) 発売

DIME最新号は「名探偵コナン」特集!進化を続ける人気作品の魅力、制作の舞台裏まで徹底取材!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。