■連載/ペットゥモロー通信
世界一賢い犬種?ボーダーコリーと一緒に暮らす
ボーダーコリーといえば賢いことで知られる犬種。牧場で羊などを見張って誘導する牧羊犬としても有名ですが、犬の知能研究の権威であるスタンレー・コレン博士の研究でも、「賢い犬ランキング」の第1位に選ばれています。人の命令の98%に従える能力があるとか…!
また、アメリカのサイスカロライナ州で暮らすジョン・ピリー博士の愛犬、ボーダーコリーのチェイサーは、なんと1000個以上の単語を理解するのだそう。正真正銘の「世界一賢い犬」として知られています。
http://www.chaserthebordercollie.com/
我が家には、半年ほどの歳の差の白黒兄妹、ボーダーコリーの小雪とハチワレにゃんこの睦月がいます。ボーダーコリーはしつけがしやすい犬として知られていますが、「しつけがしやすい」というのは、何も言わなくてもできるということではありません。あくまでも、飼い主がしっかりしつけをしてこそ賢いボーダーコリー。しつけのスタートは生後2、3か月の頃からが良いそうです。
小雪も特にスクールで訓練したことなどはありませんが、こちらの言うことはよく聞いてくれるほうだと思います。いつでも呼べば飛んで来ますし、口に手を入れたって噛んだりしません。めったなことでは吠えたりもしません。「目の届く範囲」では、けっしていたずらもしません。寝室へ入って寝ている夜も、家族が家にいる間はいたずらしないんですよね。ある意味、ずる賢いわけですが(笑)。
いつも「ワタシ、いい子です!」というキラキラした目で見つめてきます。かわいいですよ。いい子でいると、たまに気まぐれでおやつをくれることがあるのも知っている小悪魔女子です。
しつけのコツは、何よりも「わかりやすく」叱ることだと言われています。やたらめったら感情的に怒るのではなく、何が悪いのかを明確にわかりやすいように叱ってあげることが肝心です。なんといってもボーダーコリーは頭がいいので、こちらがちゃんと叱ってあげれば理解してくれます。
特に女性で苦労する方が多いと思うのですが、叱る時は普段より声を低くするのがポイントです。そして、甘え上手なボーダーコリーのかわいさに負けないこと(笑)。「これだけはダメ!」と教えておいてあげないと、大きくなったらそれこそ大変なことに…。ボーダーコリーはディスク競技の大会などでも常連なほど、運動能力もとても高い犬ですからね。
我が家の小雪さんは「お散歩行く?」「ごはん食べる?」「おやつあげようか」くらいの言葉には嬉々として即座に反応。おしりをふりふりしながら、いそいそと準備を始めます。
それだけだと疑われそうですが、「悪いんだけど、今日はお留守番お願いできる?」と言うと、一瞬首を傾げながらも寝床代わりにしているケージに自ら入っていき、お留守番の雰囲気を出してきたりします。「ふぅ……」なんて、ちょっとため息をつきながら(笑)。
こちらも「話せばわかる」と思って日々接しているところがあります。ボーダーコリーと暮らしている方には、結構「あるある」なところではないでしょうか。でも、そんな賢さとずる賢さは紙一重。これまたボーダーコリーあるあるですが、いたずらに味をしめると大変なことになります。こちらがちょっと気を抜くと、帰宅した時にはこんな光景が広がっています。