■早まるな!強制再起動は故障の元
パソコンを長く使っていると、動きが徐々に鈍くなってきます。大きなファイルを読み込むと、時間がかかってしまい、ついにはフリーズ(画面表示が止まった状態)してしまうことも……。
「困った!」となると、ついパソコンの電源を強制的に切り、再起動をかけてしまう人もいることでしょう。この「強制再起動」は、故障の原因になります。
パソコンがフリーズ状態であっても、実はシステムの読み込み中で、まだ動いてるということは珍しくありません。強制的に電源を切れば、システムに必要な情報が中途半端に書き込まれてしまい、最悪の場合は、まったく起動しなくなることもあるのです。
「パソコンが動かない……」と思っても、すぐに電源を切らずに、まずは様子を見ましょう。
HDDやSSDといった記録媒体の動きを知らせるランプがあれば、チカチカと点滅している時は読み書きをしている状態です。強制再起動は行わないようにしてください。
30分くらい待っても状態の変化が見られない、もしくは記録媒体のランプが点滅していなかったり、数秒おきに規則的に光ったりしている場合は、記録媒体へアクセスができていない状態です。こうなって初めて、強制再起動をかけるようにしてください。
■長持ちの一番のコツは細かなメンテナンス!
そして、パソコンは熱に弱い製品です。パソコン使用時の室温は15℃~25℃、動作時のパソコン本体の温度は30℃~40℃が望ましいです。
その範囲を超えると、様々な故障を引き起こしやすくなります。
パソコンを熱から守るために、有効な手段のひとつが、細かな清掃です。100円均一にあるようなメンテナンスグッズでも良いので、日頃から掃除をする癖をつけましょう。
ノートパソコンをお使いの場合は、熱から守るために「冷却台」を購入するのも良いです。温度を一定に保つようにしておくことが、長く使うコツのひとつです。
日頃から細かな掃除や、温度管理を行なって、愛情を持ってパソコンを長く大切に使いましょう。
文/大竹 諭
日本PCサービスが運営する「ドクター・ホームネット」東京立川店勤務。パソコンを長持ちさせることはもちろん、 デジタル機器でお困りの際には、こちらへお気軽にご連絡ください→0120-611049
※記事内のデータ等については取材時のものです。