■ボディメイク事業に追いつき、追い越すことが目標
現在、鎌田さんは2016年からスタートしたゴルフ事業に携わっている。目標をたずねてみた。
「まず、ゴルフ事業がボディメイク事業に追いつくこと、そして追い越すことです。先を行く兄弟ブランドがある以上、そのプロセスをきちんと踏まえながら、その先に行くことが恩返しになると思うので。
ボディメイクとゴルフの違いは、ゴルフは嗜好品であるということです。ボディメイクはその人の健康に関わるものですが、ゴルフは遊びです。切実さという点ではボディメイクのほうが大きい。いかにゲストに真剣に向き合ってもらうか。そこはボディメイク以上に難しいと思います。だからこそ、やり甲斐がありますね」
ゴルフ市場は縮小傾向が続いている。そのなかであえてゴルフ事業を立ち上げたのには、どんな勝算があってのことだろうか。
「既存のゴルフスクールと明確に違うのは、スコアにコミットすること。スコアを目標値まで上げる、しかも期限を切って。そんなことにコミットできるわけないと言われますが、私たちはボディメイクでその結果を出してきています。そこに期待していただければと思いますね」
鎌田さんのゴルフの腕は? とたずねると、
「実は1年前から始めたのですが、ぜんぜんできてなくて。ほとんど初心者です。ですからこれからゴルフを始める人がどんな不安を抱き、どんな気持ちを味わうのか、私自身わかりますし、これからも体験していきたいと思っています」
店舗が次々とオープンされるライザップゴルフ。その評価が注目されるが、鎌田さんのスコアが100を切る日はいつか? もちょっと気になるところだ。
取材・文/佐藤恵奈 撮影/高仲健次