そしてもう一つは、やはり紫外線の影響。私はこちらのダメージの方が決定的なのではないかと考えています。外を走っている方、日焼け止めは塗っていますか? 20-30分以上走る方は、途中で塗り直していますか? 男性はなかなか塗り直しをしていただけないんですが、汗や皮脂で、日焼け止めは流れ落ちてしまいますので、汗っかきな方は特に、塗り直しは本来必須なんです。
「日焼けするくらい、別にいいし」くらいに思っていると、おじいちゃん顔のランナーズフェイスにまっしぐらです! 男性は、紫外線ダメージ=日焼けとシミくらいに思っている方が多いようなんですが、肌の奥にまで到達して、タルミやシワにも直結するんです。紫外線で弾力を失った肌に、走る振動で下向きの力が加わったらどんなことになるか、想像できますよね?
と、お話しておきながら、私、ランニングそのものは実は賛成です。おじいちゃん顔に向かっている兆候を見つけたら、走る時間の見直しや日焼け止めの再徹底は是非していただきたいのですが、運動をまるでしないでゴロゴロしているより、やっぱり体は動かすべきです。簡単なストレッチやウォーキングももちろんいいけれど、週に一度くらいは“息があがるような運動”を短時間でも取り入れることが、トータルな健康や若々しさを維持するためのコツです。
おじいちゃん顔にならないよう加減に注意しながら、適度に運動を取り入れましょう!
文/今泉明子
医学博士・皮膚科専門医。東京ミッドタウン皮膚科形成外科ノアージュ院長。しわの注入治療では認定指導医を務めるなど、肌のスペシャリストとして活躍。美容を中心に手掛ける皮膚科でありながら、患者の40%が男性という、美肌男子のかけこみドクター。
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※記事内のデータ等については取材時のものです。