■連載/安蔵靖志の「ワーママ&パパにっこり神家電」
タテ型洗濯機の神を選ぶならこの3つの道を通るべし
神への道1.バブル洗浄
泡の効果を解説するパナソニック洗濯機の説明会の模様(2016年撮影)
安蔵プロ:「洗顔のときに洗顔料を泡立てて使うように、『泡』には『液体』や『固体』にはないパワーがあります。同じ量でも液体に比べて表面積が大きくなるため、洗剤の主成分である『界面活性剤』の効果がよりアップするのです。各メーカーそれぞれに異なるアプローチで汚れの落ちやすさにチャレンジしていますが、『泡』を使うのはとても理にかなったアプローチのひとつだと思います。
パナソニックの『泡洗浄』の場合、給水時に洗剤ケースに水が入り、水圧で洗剤を溶かしながら泡立てます。その泡水を衣類の上に振りかけ、何度も循環させながらもみ洗い、押し洗いをするという仕組みです。
パナソニックの『泡』は目に見えるものですが、東芝の『ウルトラファインバブル洗浄』の場合、目に見えないほどの細かい泡(ウルトラファインバブル:ウルトラファインとは『超微細』という意味)なのが大きな特徴です。肉眼では透明な水にしか見えないのですが、実際には数多くの泡が溶け込んでいるため、洗剤の主成分である界面活性剤の“核”となって繊維の奥にまで浸透することができるという仕組みです」
神への道2.ガラストップ
日立アプライアンスが2014年6月に発売した「ビートウォッシュ」を皮切りに、各社ともガラストップデザインを採用し始めました
安蔵プロ:「洗濯機というと脱衣所など他人の目に触れない場所に置いて使うことが多いため、デザインがどちらかというとなおざりにされてきた家電です。しかし最近は洗濯機にもスタイリッシュデザインのトレンドが到来しています。日立アプライアンスの『ビートウォッシュ』シリーズを皮切りに、ガラストップの『1枚ドア』がハイエンドモデルのトレンドになっています。
折りたたみドアに比べて洗濯物の出し入れの際に上部スペースが必要にはなりますが、ドアのちょうつがい部分にゴミやホコリがたまることもありませんし、汚れてもサッと拭けるといったメリットもあります。毎日の洗濯を少しでも気持ちよく行いたいという人にはガラストップのスッキリしたデザインは魅力的ですよね」
神への道3.オーバー10kg
安蔵プロ:「10年ほど前に購入した洗濯機を買い替える場合、洗濯容量は大きくても7〜8kgという人が多いのではないでしょうか。最近では洗濯機の大容量化が進んでおり、各社ともハイエンドモデルの洗濯容量は10kgを超えています。11kgどころか、12kgというモデルも出ている状況です。
乾燥容量は最大でも6kg(洗濯容量11kg、12kgモデルの場合)なので洗濯から乾燥まで行いたい場合は容量が減ってしまいますが、家族全員の数日分の洗濯物をまとめて一気に洗いたいという場合は洗濯容量の大きいモデルを選ぶのがオススメです」
洗濯容量でトップを走っているのは、日立アプライアンスの「ビートウォッシュ」シリーズです。2017年6月発売の「ビートウォッシュ BW-DX120B」は洗濯12kg、乾燥6kgの大容量を実現しています