『田舎もんみたんなもんをサウナに期待してない!』
もう最近は10分だのなんだのどうでもよくなってきた!!
10分以上入った方が体にイイっていうのがあったとしても、
「別にサウナに健康を期待してない!」
って気分になってきたんですよ。サウナにハマり出したころは「サウナは健康にもいいんですよ」とか「交感神経と副交感神経のバランスが取れるんですよね」なんて、知ったようなこといったりしてたけどさ、正直、そんなもなぁ~どうでもいいッ!!
つうか、そんなこと考えて入るのが面倒臭い! 田舎モン臭い!!
そんなことより、パァ~ッと気持ち良くなって、とっとと呑みに行きたい!
実際ね、オレのサウナ師匠とか、長年入り込んでる人なんか、けっこうサウナ室に入ってる時間、短いんですよね。当然サウナ室の12分時計だ、砂時計だなんて見ちゃあいない。
オレなんかサウナ室に入った瞬間に12分時計があると、ついつい入った時間チェックしちゃうんだけど、もう入った途端、そんな回りのものなんか目もくれないであっという間に自分の世界に入る。
で、自分で「気持ちよくなったな」って思った瞬間に出てる、と思われる。もう時計なんかに管理されてないまさしく自由なサウナスタイル。オレなんかエラソーに「肌に聞く」なんていってはみても、やっぱり聞いてないんだよ、それより時計に聞いてんだよ。時計がないと数数えたりしてさ~、途中でワケわかんなくなっちゃうけどね。
なんかスマホに管理されてるバカ現代人と同じようじゃない、サウナで時計に管理されてるってのも。もうだから時間は5分でもイイって思うようになった、気持ちいいと感じたら。
サウナは進化するよりも、退化したモノの方が素晴らしいって、ワタシのサウナの論理的師匠のサウナジャンキー氏がいってて、それは簡単にいっちゃうと、“近代的なガスや電気よりも薪のサウナ、ただき薪サウナよりも煙突のないスモークサウナ”みたいなことなんだゅと、時計なんて超現代だからね。
いい意味で退化した時計なんてないサウナに入り続ければ、逆に体内時計は進化するしね。ん~そうか、いい意味で退化してサウナに入ると、人間は進化するってことかもな~。
そういう進化した人間になりたいと思いつつ、オレはまだまだだな。サウナでいい演歌とかムード歌謡かかると、「オッ、この歌、この後スナックで歌おう!」ってことばっか考えてるもんな。
え~最近気に入ってるカラオケでの歌は『圭子の夢は夜ひらく』です…。
文/カーツさとう
コラムニスト。グルメ、旅、エアライン、サブカル、サウナ、ネコ、釣りなど幅広いジャンルに精通しており、新聞、雑誌、ラジオなどで活躍中。独特の文体でファンも多い。
■連載/カーツさとうの最強サウナ熱伝